精密加工
スピンドル研削加工の高精度化、非円形研削加工への対応
新潟県
エヌ・エス・エス株式会社
2023年2月10日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 精密スピンドル内径研削装置及び高精度研削加工技術の研究開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 工作機械 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(生産性増加) |
キーワード | 高精度スピンドル、高精度内面研削、高精度研削加工 |
事業化状況 | 実用化間近 |
事業実施年度 | 令和1年度~令和3年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
工作機械などに搭載されるスピンドルシャフトや回転主軸の高精度化および高生産性を図るため、スピンドルシャフト内径研削加工装置の高精度化と、高精度研削加工方法の開発を行う。
開発した技術のポイント
砥石スピンドルテーブルを石製にし、熱膨張を低減させ、リニアモータ駆動、高精度リニアガイドの搭載により、高速運動、高精度位置決めを可能にする。
またこの内径研削装置を用いて、研削抵抗の低い加工方法を開発する。これにより安定的な高精度加工を可能にし、高精度位置決め及び回転割出
の同期制御による非円形加工技術の確立を行う。
具体的な成果
精密スピンドル内径研削加工装置の設計・製作を完了した。完成した装置を用いた高精度研削加工方法を確立するために、スピンドルシャフトの試加工を開始し、さらなる製品の高精度化、自動計測による生産性向上、非円形加工への対応のための技術開発を開始できた。
知財出願や広報活動等の状況
川下メーカーから事業展開の要望がすでに来ており、今後は加工技術の完成を早急に目指す。
研究開発成果の利用シーン
工作機械に使われる高精度なスピンドルシャフトや回転主軸ユニットを製造する。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
本事業で開発した精密スピンドル内径研削装置を用いた高精度研削加工技術はすでに事業化されており、当社の工作機械主軸の回転軸の生産性や精度の向上、商品バリエーションの拡大に活かされている。
提携可能な製品・サービス内容
加工・組立・処理、素材・部品製造、製品製造
製品・サービスのPRポイント
スピンドルシャフトや回転主軸ユニットと回転工具との接続面である、インターフェイス部の回転振れ精度を限りなく0に近づけた。
今後の実用化・事業化の見通し
本事業で開発した精密スピンドル内径研削装置を用いた高精度研削加工技術はすでに事業化されており、当社の工作機械主軸の回転軸の生産性や精度の向上、商品バリエーションの拡大に活かされている。
実用化・事業化にあたっての課題
コロナ禍の影響も受け、計測器メーカーなどとの打ち合わせや、装置に組み込む部材、機材類の長納期化が発生した。それにより、事業着手時の計画日程に対し遅延が生じてしまい、事業期間3年間では、新加工技術開発の着手にとどまってしまった。今後は事業化も進めつつ、技術のさらなる高度化を図る。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | エヌ・エス・エス株式会社 設計技術部長 山田雅人、研究員 間宮貴文 |
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事業管理機関 | 公益財団法人にいがた産業創造機構 産業創造グループ 産学連携チーム |
アドバイザー | ヤマザキマザック株式会社技術本部要素開発部 部長 木村貞二郎 株式会社大菱計器製作所取締役工場長 梶山和信 国立大学法人長岡技術科学大学名誉教授 柳和久 国立大学法人長岡技術科学大学 工学部 機械創造工学専攻 設計・生産工学講座教授 磯部浩已 学校法人新潟工科大学工学科准教授 小林義和 新潟県工業技術総合研究所研究開発センター レーザー・ナノテク研究室 研究主幹 宮口孝司 |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | エヌ・エス・エス株式会社(法人番号:6110001025319) |
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事業内容 | 金属加工作機・金属加工機械用部部品、付属品類の製造 |
社員数 | 130 名 |
生産拠点 | 本社工場(新潟県) |
本社所在地 | 〒947-0035 新潟県小千谷市桜町2379番地1 |
ホームページ | https://e-nss.com |
連絡先窓口 | エヌ・エス・エス株式会社 技術部 山田雅人 |
メールアドレス | masato-yamada@e-nss.com |
電話番号 | 0258-82-2255 |
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