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接合・実装

次世代クラウドサービスを支える世界最小の超高速光通信向け高密度光・電子機能集積モジュール化技術

京都府

株式会社京都セミコンダクター

2022年6月20日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 シリコンフォトニクス光多値受信モジュールの研究開発
基盤技術分野 接合・実装
対象となる産業分野 情報通信、エレクトロニクス
産業分野でのニーズ対応 高性能化(小型化・軽量化)、高効率化(工程短縮)、環境配慮、低コスト化
キーワード 光受信モジュール,シリコンフォトニクス集積回路,400Gビットイーサネット,データーセンター
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 令和1年度~令和2年度

プロジェクトの詳細

事業概要

低コスト化・集積化を念頭にシリコンフォトニクス技術を用いた光・電子集積回路を搭載した受信モジュールを開発する。同技術は半導体として広く使われるシリコン基板に微細な光導波路構造を形成し小型チップに集積する光・電子集積回路技術である。製造ラインはシリコンLSIプロセス技術の適用が可能であり、集積回路を大量かつ安価に製造することが可能で受信モジュールの搭載部品点数の大幅削減により低コスト化が実現される。

開発した技術のポイント

シリコンフォトニクス技術を用いた光集積回路の設計・評価
・周波数特性の異なるPIC1チップ及びPIC2チップの開発
400Gbit/s PAM4の高速動作を実現するモジュール設計および実装技術の構築
・主な搭載部品をPICとTIAの2個とし、ROSAモジュールパッケージのダイボンド・ワイヤボンド実装の実施
400Gbit/s PAM4信号の送受信を実現するシステム設計および評価・検査技術
・イコライザフィルタを用いた最適化設計
PKG内狭スペースでの簡易な光学結合およびパッシブ調芯技術
・光線シミュレーションによる仕様設計
・簡易的な工学結合及びパッシブ調心環境の構築

具体的な成果

シリコンフォトニクス技術を用いた光集積回路の設計・評価
・周波数特性の異なるPIC1チップ及びPIC2チップの開発
400Gbit/s PAM4の高速動作を実現するモジュール設計および実装技術の構築
・部品パッケージにPIC及びTIAを搭載し、フレキシブル基板を実装したROSAモジュールの開発
400Gbit/s PAM4信号の送受信を実現するシステム設計および評価・検査技術
・53.125Gbuad PAM4光伝送によるBER測定検査技術環境の構築
PKG内狭スペースでの簡易な光学結合およびパッシブ調芯技術
・結合損失1.5dB以下で実装する技術を確立
・実装作業時間1個180秒以下を達成

知財出願や広報活動等の状況

2022年3月に開催予定の世界最大規模の光通信に関する国際会議・展示会であるOptical Fiber Communication (OFC)2022において、本プロジェクトの成果について講演を行い、本成果の技術力ならびに完成度を想定される顧客に対し広くアピールする。

研究開発成果の利用シーン

高速・大容量データ送受信を行うデータセンターへの利用。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

将来的な量産化に向けたサプライチェーンの構築に重要である外部ファウンドリーとの良好なビジネス関係を築けた。シリコンフォトニクス光多値受信モジュールの性能向上や信頼性の確認及び低コスト化を継続し、製品化へ進めていく。

提携可能な製品・サービス内容

設計・製作

製品・サービスのPRポイント

シリコンフォトニクス技術を用いた光・電子集積回路の設計評価技術の立ち上げに成功。これにより、シリコンフォトニクス技術がデータセンターに適用可能であることを示せた。また、400Gbit/sの高速動作を実現するモジュール設計・実装技術並びに評価・検査技術の構築を完了。従来に比べて部品点数を1/3にした小型ROZAモジュールの開発を完了。国際的に競争力のある高速光受信モジュールの商用化の基礎を作り上げた。

今後の実用化・事業化の見通し

量産化に向け外部ファウンドリーとのビジネス関係を築いた。これにより、量産化に向けたサプライチェーンの関係性を確立。今後は性能向上や信頼性確認及び低コスト化を邁進し製品化を進める予定。

実用化・事業化にあたっての課題

さらなる性能向上や信頼性確認及び低コスト化。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社京都セミコンダクター 恵庭事業所
事業管理機関 特定非営利活動法人ホトニクスワールドコンソーシアム 事務局
公立大学法人公立千歳科学技術大学 教育連携・研究支援課
研究等実施機関 公立大学法人公立千歳科学技術大学 理工学部電子光工学科 教授 吉本 直人
アドバイザー 東京大学国際オープンイノベーション機構 統括クリエイティブマネージャー 上條 健
日本電信電話株式会社 NTTアクセスサービスシステム研究所 光アクセス基盤プロジェクト 光アクセス基盤SEグループ主任研究員 浅香 航太

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社京都セミコンダクター(法人番号:8010001175931)
事業内容 光半導体デバイス事業・受発光半導体デバイス・複合半導体デバイスならびにモジュールの開発、製造及び販売
社員数 149 名
生産拠点 恵庭事業所,上砂川事業所
本社所在地 〒612-8362 京都府京都市伏見区西大手町307番地21
ホームページ https://www.kyosemi.co.jp
連絡先窓口 製品開発部開発第2グループ シニアエンジニア 太田 篤伸
メールアドレス kyosemi@co.jp
電話番号 0123-34-3111