情報処理
鮮魚用小骨検査システムの開発により、骨抜き現場作業員の負担低減・人件費の削減に貢献!
新潟県
株式会社システムスクエア
2020年4月14日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 画像処理による鮮魚用小骨検査システムの開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 食品 |
事業化状況 | 実用化間近 |
事業実施年度 | 平成24年度~平成26年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
魚、食肉等の残骨検査はX線平面画像を通して作業員の目視による異物や不良品の透視検査が行われているが、作業員の肉体的負担増による微細な骨の検出の見落としや、処理時間がかかるという課題がある。本提案は移動テーブル上の検査物に対して照射角度の異なる複数X線画像を同時撮影し、従来検出困難であった微細な骨や異物を位相限定相関法を主とする画像処理技術により立体的に検出する魚・食肉等の自動残骨検出装置を開発する
開発した技術のポイント
鮮魚の残骨検査を目的としたインライン型X線自動検査システムを開発する
(新技術)
X線撮影方法と画像処理アルゴリズムを特徴とした新しい手法で、小骨検査の自動化を図る
(新技術の特徴)
X線検査機の検出感度の飛躍的な向上を目指すとともに、食品メーカーの生産性向上と食に対する安全・安心に繋がる
具体的な成果
・プロトタイプの製作・検証施した
‐検査システムのプロトタイプを設計・製作し、システムの検証を実施した
‐小骨を自動検知させるために必要な画像処理アルゴリズムを開発し、手法を確立させた
‐高安定撮像用搬送ユニットを開発した
・実用化試験システムの製作
‐プロトタイプで得た技術を集約させて現場導入可能なシステムを設計・製作し、試験導入・実績を得た
研究開発成果の利用シーン
・鮮魚用小骨検査システムによるサンプルテストの実施
・小骨検査システムおよび機能を限定した低価格な小骨検査システムの提供
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・インラインで試験導入可能な実用化試験システムを完成させた
・小骨検知率は目標値を若干下回ったため、今後画像処理を改善して達成を目指す
・残骨除去の際にX線画像と実際の魚を見比べたいという要望が多く、低コスト化も求められているため、本事業の技術の一部を取り入れた低機能・低価格な小骨検査システムを開発し販売を開始した
製品・サービスのPRポイント
・鮮魚加工の現場作業員の負担低減・人件費の削減に貢献
‐既存の汎用X線検査機で撮影された画像は魚の身と小骨の見分けがつきにくく、残骨の自動検出が困難であるため、X線撮影方法を工夫し小骨を立体的に捉えることで誤検知を少なく判別する手法を開発した
‐熟練度を必要としないため、X線の画像をひとつひとつ確認する現場の作業員の負担・人件費を減らすことができる
・小骨の位置を特定
‐X線画像上に残骨の位置を表示できるため、大型ディスプレイを追加することで、X線画像と実際の魚を見比べながらの残骨除去作業を行える
今後の実用化・事業化の見通し
・今後も研究開発を進め、さらなる性能向上に取り組み、残骨検査市場の獲得を図る
・高スペックなシステムであるため、機能の見直し・最適化を図り、コスト削減に努める
・研究開発した要素技術・画像処理技術は鮮魚の小骨以外にも応用でき、その他食品・医療・工業製品の検査の事業化展開も検討している
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社システムスクエア |
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事業管理機関 | 株式会社インテリジェント・コスモス研究機構 |
研究等実施機関 | 有限会社桜井機械工業 国立大学法人東北大学 大学院情報科学研究科 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社システムスクエア |
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事業内容 | 異物検査機の開発設計・製作販売金属検出機/X線検査機/かみこみ検査機/各種選別機所 |
本社所在地 | 〒940-2127 新潟県長岡市新産3-5-2 |
ホームページ | http://www.system-square.co.jp/ |
連絡先窓口 | 取締役開発本部長 小林幸太郎 |
メールアドレス | kobayashi@system-square.co.jp |
電話番号 | 0258-47-1377 |
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