精密加工
塗装レス高輝度樹脂成型技術の確立により、高品質な外観を持つ内装部品を安価で提供が可能に
群馬県
株式会社柴田合成
2022年1月28日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 塗装レス高輝度(メタリック)樹脂成形・金型技術の開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 自動車、スマート家電 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
自動車業界では、部品の低コスト化、および環境配慮のニーズが高まっている。プラスチック部品においては、高品質外観を得るために高輝度(メタリック)の塗装を施すのが一般的であるが、塗装はコストを押し上げる主要因であり、揮発性有機化合物を発生するため、環境に悪影響を及ぼす。本研究では主として金型技術を高度化し、高輝度材料を使い、塗装工程を省き、高品質かつ低コストで環境に配慮した高輝度成形品を実現する
開発した技術のポイント
塗装レス高輝度樹脂成形技術を確立することで、塗装せずに同品質の高輝度部品の製造を可能にすることを目標とする
(新技術)
「金型技術」と「成形技術」の両面から、色ムラの発生を抑え、塗装レス高輝度樹脂成形技術による塗装を行う
(新技術の特徴)
塗装工程がなくなることによる低コスト化と環境配慮が可能である
具体的な成果
・流動コントロール
‐保圧タイミング、時間差射出、意図的流動抵抗、局所的急加熱・冷却技術の高度化でコア層移動技術を開発した
・乱流・よどみ防止
‐流動確認のための可視化金型製作と乱流・よどみ防止の形状検討を行った
・高輝度材料の最適化
‐高輝度材料の選定と材料の物性評価を実施した
・市場が要求する金型製作を実施
研究開発成果の利用シーン
・自動車等産業への、塗装された高輝度プラスチック部品を使用した部材・内装材
・家電業界、特にモバイル機器、PC機器での高輝度塗装品に代わる部品
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・金型を作成し、穴のないものに関しては高品位な高輝度表面を実現した
・サンプル品を川下企業に提出し、評価を待った
製品・サービスのPRポイント
・従来製品では必要だった塗装工程がなくたるため、過去製品と比較したコストメリットが発生
‐最大で70%のコストダウンが可能である
・塗装に必要な乾燥工程がなくなるため、消費電力が抑えられ、製造工程のコスト削減に寄与
‐最大で30%のCO2排出が削減される
‐塗装によるVOCが発生しない
・塗装剥がれによる外観品質低下が最小限に
‐塗装は剥がれると地のプラスチックの色が見え外観が著しく低下する
‐本研究の製品は表面が削れて光沢がなくなったとしても、地の色が同じなので、外観品質低下を最小限に抑えられる
今後の実用化・事業化の見通し
・穴なし製品に関しては高品位な光沢表面を実現できたため、川下企業と量産化に向けて耐久性などの確認を進めている
・穴あり製品はまだ十分な品質を実現できていないため、内蔵ヒーター高性能化、流動解析の高度化で、高品位表面を実現するための研究を継続中である
・成形サイクルタイムが通常成形+30~60秒かかるため、これを短縮するため金型と成形条件の最適化を進めている
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社柴田合成 |
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事業管理機関 | 株式会社柴田合成 |
研究等実施機関 | 群馬県立群馬産業技術センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社柴田合成 |
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事業内容 | プラスチック製品の設計・金型製作・成形・組立 |
本社所在地 | 〒370-2202 群馬県甘楽郡甘楽町小幡270-3 |
ホームページ | http://www.shibatagousei.co.jp |
連絡先窓口 | 企画室 高岡登志仁 |
メールアドレス | takaoka@shibatagousei.co.jp |
電話番号 | 0274-74-2146 |
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