精密加工
パイプ部品のサイクルタイム10秒を実現!多品種・少量生産が可能なセル生産システム
静岡県
國本工業株式会社
2020年3月20日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 多品種中・少量生産に対応したセル生産システムの開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、自動車 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成21年度~平成21年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
自動車の燃費改善の為の軽量化や、コスト削減による販売意欲の促進には、パイプ加工の高度化が急務となっている。こうした中、パイプは汎用的な自動化が,難しく、コストが高い事がネックになっているため、汎用的な生産システムによるコスト削減を目指す
開発した技術のポイント
中空材の多品種中・少量生産に対応したセル生産システムを開発
・加工時間の短縮
→サイクルタイム:20秒→10秒
・多品種中・少量生産に対応した合理的なライン
→段取り時間:2~4時間→10分以内
(新技術)
・セル生産ライン(多品種・小ロット生産が可能な自動化生産ライン)
‐2軸の同時加工可能な金型構造
‐サイクルタイム10秒
‐機種切り替え時間10分
‐多品種・少量の自動生産ライン
具体的な成果
・サイクルタイム10秒以内の材料供給システム、検査システムを開発
‐材料800本を自動で供給し、2時間連続無人で加工可能な材料供給システムを開発、サイクルタイム10秒以内を実現
‐800本の完成品をサイクルタイム10秒で検査・箱詰めする検査システムを開発
・サイクルタイム10秒以内、2軸同時加工が可能な加工設備を開発
‐多品種に対応するため、サイクルタイム10秒以内でできる2軸加工が可能な加工設備を開発
‐サイクルタイムは、曲げ設備5.8秒(2種類の曲げ金型を共用可能)、成形設備8秒、切断設備5秒、穴あけ設備5.8秒
‐さらに、油塗布など補助要素を最適化することで、一般的な汎用機では対応できない加工精度を実現した2種類の製品を加工可能
・2種類の製品の搬送が可能な搬送設備を開発
‐多品種に対応するために、3軸サーボモーターと5軸ロボットを最適に組み合わせ、2種類の製品の搬送が可能な搬送設備を開発
‐ただし、干渉や強度確認の時間が足りず、サイクルタイムは20秒
知財出願や広報活動等の状況
受賞:経済産業省「元気なものづくり中小企業300社」(H22)、経済産業省「ものづくり日本大賞経済産業大臣賞」(H22)
研究開発成果の利用シーン
自動車エンジン等のパイプ部品や医療機器の配管を、短期間・低コストで生産が可能
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・実用化に成功、H24年度に事業化目途
・加工製品のサンプルあり(無償)
製品・サービスのPRポイント
・一貫生産:作業者のスキルによる寸法のばらつきをなくす
・多品種少量生産:設備償却の損益分岐点従来1部品当たり3万5千以上/月→5千以上/月
・歩留まり向上:素材コスト1/2
今後の実用化・事業化の見通し
H24年5月より本格量産開始
・設備改造し、多機種への展開実施中
・汎用機の適用範囲拡充と汎用機を1台追加作成
・H24年5月より本格量産開始
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 國本工業株式会社 |
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事業管理機関 | 國本工業株式会社 |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 國本工業株式会社 |
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事業内容 | 輸送機器製造業 |
本社所在地 | 〒431-3104 静岡県浜松市東区貴平町320 |
ホームページ | http://www.kunimotokogyo.co.jp |
連絡先窓口 | 技術部部長 国本裕樹 |
メールアドレス | hiroki@kunimotokogyo.co.jp |
電話番号 | 053-434-1237 |
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