バイオ
ベビー豚の事故率ゼロ!抗生物質を含まない家畜用プロバイオティクス飼料
愛知県
株式会社PPLジャパン
2020年3月20日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 高品質且つ食の安全を担保した食肉等畜産用途に資する最適発酵飼料研究開発 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 農業、食品 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成21年度~平成21年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
種毎に異なるエンテロコッカスの菌叢(きんそう)解析と、温暖地の畜産農家対象区で良好な結果を得た従来の発酵飼料との最適なマッチングを見いだし、その成果を発酵飼料製造に資することにより、川下である畜産業・食肉業の顕在的要請(生産性向上)及び希望的要請(食の安全担保(生物本来がもつ環境適応力、自己治癒力を増強する効果を得ることにより抗生物質を供与しない畜産経営を可能とするもの))に係るニーズを満たす事を研究開発の課題とする
開発した技術のポイント
家畜用プロバイオティクス飼料の製造技術を確立
・肉豚の肉質の向上、飼料効率の向上(目標値10%)、飼育日数の低減(目標値10%)
・事故率(養豚業平均事故率20%強)の大幅低減(目標値-5%、ランドマーク0%)
・1頭あたり産仔数の増加(目標値20%)、回転率の向上(目標値10%)、糞尿悪臭の低減
(新技術)
<家畜用プロバイオティクス飼料>
(特徴)
・放牧用に発酵飼料を添加
・免疫力の強化
具体的な成果
・発酵飼料を作製
‐豚に有益と思われるエンテロコッカス菌を選定、培養
‐酵母菌、バチルス菌の大量培養に成功
‐大量培養された酵母菌液とバチルス菌液を使い、資材と混合し発酵・乾燥させて飼料を作製
・発酵飼料及びエンテロコッカスを給餌し、効果を検証
‐約30kgの子豚への発酵飼料及びエンテロコッカスを与えた時の変化を検証(A群:通常のエサ、B群:エサと製造した発酵飼料、C群はエサと発酵飼料とエンテロコッカス菌混入飲料水)
‐発酵飼料及びエンテロコッカスを与えた場合、体重増加が良い、便の状態が良好(A群:軟らかい便がしばしば見られた、B群・C群においては普通~硬めの便が確認)、といった結果がみられた
‐血液検査を実施したところ、免疫細胞である白血球数が少ないという結果が得られた
・ベビー豚の事故率がゼロを達成
‐母豚については便の状態及び出産した子豚の事故率を確認
‐微生物発酵飼料を用いることで、いずれの豚にも抗生物質を一切与えずに、暖房設備を使用しない冬の北海道の豚舎での飼育で事故率ゼロを達成し、健康状態の向上を確認した
‐母豚が試験期間中に出産したベビー豚についても、事故率ゼロ
知財出願や広報活動等の状況
新聞:日経北海道版他地元紙(H22)
研究開発成果の利用シーン
プロバイオティクス飼料を供給することにより乳幼豚の死亡率を大幅に低減するとともに、抗生物質耐性菌が消費者に取り込まれるリスクを抑制する
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・実用化に成功、事業化は間近(H25年度目途)
・サンプルあり(無償)
製品・サービスのPRポイント
管理能力向上:事故率低減による畜産業者の経営改善。養豚業の平均的事故率は20~30%だが、当該研究開発の実証では事故率0を達成
今後の実用化・事業化の見通し
豚、鶏、牛へのプロバイオティクス給餌を実施
・プロバイオティクス給餌された豚肉は一流ホテル、一流レストランに高値で納入
・H23年7月より滋賀県にて、豚、鶏、牛へプロバイオティクス給餌する補完研究を実施(終了はH25年3月)
・また、食の安全意識が高い中国富裕層に向け中国東北部において当該研究開発成果の導入が見込まれる
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社PPLジャパン |
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事業管理機関 | 特定非営利活動法人バイオものづくり中部 |
研究等実施機関 | 株式会社PPLアグリ 国立大学法人名古屋大学 |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社PPLジャパン |
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事業内容 | プロバイオティクス開発・販売及びプロバイオティクス給与する飼育技術コンサルティング及び微生物発酵技術による無農薬農業を可能にする農業資材,装置の開発 |
本社所在地 | 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-2-3日興ビル4F |
ホームページ | http://ppl-h.com |
連絡先窓口 | 取締役畜産食品事業部 玉置訓央 |
メールアドレス | ta1234@cello.ocn.ne.jp |
電話番号 | 052-269-8275 |
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