立体造形
重電機器用鋳鋼品の欠陥が大幅に減少!真空精錬機能付与のハイブリッド二次精錬炉
神奈川県
日本鋳造株式会社
2020年3月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 重電機器用鋳鋼品の高品質化のための技術開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 産業機械 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(信頼性・安全性向上) |
キーワード | 鋳鋼、品質、精錬 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成23年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
発電機の効率向上を目的としたタービンの高温・高圧化が進んでおり、重電機器用鋳鋼品にも高温強度の高い合金材質で高品質化が求められている。溶鋼の不純物除去を行う二次精錬の技術開発は重電機器用鋳鋼品の高品質化に対し非常に重要である。本事業では中小企業でも設置可能な、保持炉に真空精錬機能を付加するハイブリッド二次精錬の開発を行い、重電機器用鋳鋼品の製造に適用することで、低コスト化と短納期化を達成する
開発した技術のポイント
保持炉に真空精錬機能を付加するハイブリッド二次精錬炉の開発
・ハイブリッド二次精錬炉の設計・製作
・真空下の不純物除去→到達真空度:5~50torr、不純物レベルS:30ppm以下、H:4ppm以下、T.O:40ppm以下
・重電機用鋳鋼品の試作→非破壊検査:△30%、衝撃特性+20%、高温強度+10%
(新技術)
<ハイブリッド二次精錬>
・低額な設備投資、低ランニングコスト
・保持炉への真空精錬機能付加によるハイブリッド二次精錬を実施
・溶鋼中に含まれている不純物を減少させ、かつ水素の上昇を防止
具体的な成果
・ハイブリッド二次精錬炉を製作
‐保持炉に真空精錬機能を付加するハイブリッド二次精錬炉の設備仕様を決定
‐台車、取鍋、真空蓋、真空系配管の4品目を設計・製作し、試運転により、仕様を満足していることを確認
・真空下における不純物の除去試験を実施、目標を達成
‐真空下における精錬試験を実施した結果、到達真空度は7.5torrと目標を達成
‐不純物レベルは、S(硫黄):12ppm、H(水素):1.4ppm、T.O(トータル酸素):26ppmと、いずれも目標を達成
・試作品を評価、非破壊検査、衝撃特性、高温強度いずれも目標達成
‐試作品を鋳造し非破壊検査を実施、結果、磁粉試作品を鋳造し非破壊検査を実施した結果、磁粉深傷検査での欠陥△23%、浸透深傷検査での欠陥△91%、超音波深傷検査での欠陥△100%と大幅な改善を達成
‐常温でのシャルピー衝撃吸収エネルギーが+98~222%と大幅な達成
‐600℃での引張強さ、0.2%耐力で+9~28%と目標達成
研究開発成果の利用シーン
重電機器用鋳鋼品の製造・販売
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
H23年度に実用化に成功、事業化完了
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造
製品・サービスのPRポイント
・低コスト化→鋳鋼品の品質向上で仕上げ費の低減
・強度・靭性向上→材料強度改善により寿命延長、薄肉の設計が期待できる
・製作時間短縮→製造中の仕上げ作業減少による工期短縮
今後の実用化・事業化の見通し
現在、川下企業での品質評価を実施中
・現在、川下企業へ実機で使用する鋳鋼品を製造して、使用してもらい、品質レベルを確認してもらっている
・事業化に向け、他の川下製造業者に拡販していく
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 日本鋳造株式会社 |
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事業管理機関 | 日本鋳造株式会社 |
アドバイザー | 千葉工業大学 川崎重工業株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 日本鋳造株式会社(法人番号:8020001074100) |
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事業内容 | 鋳鋼、鋳鉄の製造 |
社員数 | 283 名 |
本社所在地 | 〒210-0857 神奈川県川崎市川崎区白石町2-1 |
ホームページ | http://www.nipponchuzo.co.jp |
連絡先窓口 | 企画管理部古野好克 |
メールアドレス | y_furuno@nipponchuzo.co.jp |
電話番号 | 044-322-3752 |
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