機械制御
小型アクチュエータ技術、ワイヤレス給電技術等により、病変部の見落としがなくリアルタイム診断可能な患者及び医師双方の負担が小さい「消化管内自走式カプセル内視鏡」を開発!
福岡県
株式会社ロジカルプロダクト
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 患者と医師双方の負担軽減のため、ワイヤレス給電技術を活用した『消化管内自走式カプセル内視鏡』の開発 |
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基盤技術分野 | 機械制御 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加) |
キーワード | 自走式、カプセル内視鏡、ワイヤレス給電 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成28年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
医療機器の高精度化と共に、患者、医師への負担軽減が望まれている。本提案では、なめらかな外形で消化管内を傷つけずに、1マイクロアクチェータ技術により消化管内を前後に自走できることで病変部の見落としがなく、2体外からのワイヤレス給電技術により1時間駆動可能でリアルタイム診断を可能とする、「消化管内ワイヤレス給電自走式カプセル内視鏡」を開発する
開発した技術のポイント
本提案のメカニズムでは、なめらかな外形の自走式カプセルを使用し、生体内を傷つけることなく検査・治療を可能とし、かつ検査時間の短縮も実現
・マイクロアクチュエータ技術による走行機構の小型強力化→形状:8mm、出力0.4N
・ワイヤレス給電技術およびワイヤレス給電対応回路の開発→1時間走行可能
・カメラ搭載と画像伝送無線化→QVGA画質1コマ毎秒
・ボディ設計と金型設計製造、精密成型→直径11mm、長さ26mm、膜厚0.5mm
具体的な成果
・腸内で走行できるカプセルを開発
‐カプセルの動力を10倍向上させることができた
‐イヌを用いた動物実験により、腸内でカプセルの走行を確認した
‐体内を傷つけない、振動を用いた超小型走行機構を開発した
‐腸内で、肛門側から口方向への走行を確認した
・生体内にエネルギーを供給、映像を取り出す無線技術を開発
‐生体内を走行するカプセルへのワイヤレス給電技術を開発した
‐イヌを用いた実験により生体内への無線給電を確認した
‐体内のカプセルに搭載したカメラから、腸壁映像を送信可能な技術を開発した
‐カプセルから無線で送られてきた腸壁画像を表示可能な技術を開発した
研究開発成果の利用シーン
患者、医師双方の負担が少ない消化管内用自走式カプセル内視鏡
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
試作品が完成し、現在臨床応用に向けた準備を進めている
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、製品製造、技術ライセンス
製品・サービスのPRポイント
自走可能なカプセル内視鏡により、検査時間を1時間程度に短縮し、患者及び医師双方の負担を軽減可能
今後の実用化・事業化の見通し
自走式カプセル内視鏡を、医療機器としてPMDAから承認を得るために、臨床試験を実施する必要がある。臨床試験が可能なレベルに技術的に成熟させる開発、臨床試験のためには、さらに資金が必要であり、AMEDの事業に応募し、資金獲得を目指す。動物用カプセルと同様に、PMDA申請、開発、販売を行う。医療機器製販業の資格をもつA社を代表機関として AMED応募、治験、製品化へ向けての準備を進める。
実用化・事業化にあたっての課題
現時点で事業化に向けた大きな課題はない状況である。(但し、医療機器としての認証に必要な治験は、治験特有のノウハウと大きな資金が必要なため、現在、事業化を経営判断中のA社の動向によっては、事業化時期が後ろにずれ込む恐れはある。)
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ロジカルプロダクト |
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事業管理機関 | 公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団 |
研究等実施機関 | 株式会社ワークス 株式会社パイオラックス 国立大学法人九州工業大学 国立大学法人東京農工大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ロジカルプロダクト(法人番号:8290001011126) |
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事業内容 | 情報通信機械器具製造業・電子機器の設計、製造、販売 |
社員数 | 24 名 |
本社所在地 | 〒811-1314 福岡県福岡市南区的場2丁目25-5 中原ビル2F |
ホームページ | http://www.lp-d.co.jp |
連絡先窓口 | 代表取締役 辻 卓則 |
メールアドレス | tsuji@lp-d.co.jp |
電話番号 | 092-405-7603 |
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