接合・実装
車輪脱落事故を防止する、軽量・小型で使いやすい大型車両向け型式認定1軸締付機械(ナットランナ)
奈良県
株式会社ユタニ
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 大型車両の車輪脱落事故を防止する型式認定1軸締付機械(ナットランナ)の開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | 航空・宇宙、自動車、ロボット、産業機械 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(使用機器削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化 |
キーワード | ナットランナ、ねじ、ボルト、ナット、トルク |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成26年度~平成28年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
締結不良をほぼ100%なくし、車輪脱落事故を防止
‐トルクレンチでの増し締め不要(締付精度±5%)
‐締付結果の記録、管理、追跡が簡単
‐作業の肉体的負担を軽減
‐従来2人で行なう作業を1人で達成
‐作業者の熟練度に左右されない締付結果
‐作業時間を約1/5に短縮
開発した技術のポイント
車輪脱落事故の大半がボルトの締め方が正しくないなど整備不良に起因していることから、ホィール・ボルトとナットの締結不良をほぼ100%なくし、車輪脱落事故を防止することができる1軸締付機械の開発を目指した
(新技術)
・締付トルク精度に反力が影響しない反力受け
・無給油、小型、高効率エアモータ
・ナットランナ内蔵のコントローラ
(新技術による作業性への効果)
・増し締め不要(1工程)
・締付結果の記録を自動化
・1人で作業できる
・熟練度に左右されず、作業時間が従来比の約1/5
具体的な成果
・減速機構及びクラッチ機構の開発
‐減速機構:総合ギヤ伝達効率72.7%を達成
・締付トルク精度に反力が影響しない反力受けの開発
⇒締付トルク精度±5%を達成
・無給油、小型軽量、高効率エアモータの開発
⇒無給油で50,000サイクルを達成
・小型コントローラの開発
⇒バッテリ駆動、USBメモリにデータ保存できる内蔵コントローラを開発
研究開発成果の利用シーン
大型トラック・バス向けのホィールナット締付などに活用
日本自動車工具協会規格の型式認定(トルクレンチ同等以上)を取得する1軸締付機械(ナットランナ)を開発することによりホィール・ボルトとナットの締結不良による大型車両の車輪脱落事故をほぼ100%防止すると共に、トルクレンチ作業も不要となり作業効率が5倍、一人作業で50%以上のコストダウン、肉体的な負担も半分以下に軽減することができる
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
試作品改良中
提携可能な製品・サービス内容
加工・組立・処理、製品製造
製品・サービスのPRポイント
【締結不良をほぼ100%なくし車輪脱落事故を防止する、大型トラック・バス向けのホィールナット締付機】
‐トルクレンチでの増し締め不要(締付精度±5%)
‐締付結果の記録、管理、追跡が簡単
‐作業の肉体的負担を軽減
‐従来2人で行なう作業を1人で達成
‐作業者の熟練度に左右されない締付結果
‐作業時間を約1/5に短縮
今後の実用化・事業化の見通し
・試作改良完了後に、大型車両整備現場にてデモトライを実施
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ユタニ |
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事業管理機関 | 近畿産業技術クラスター協同組合 |
研究等実施機関 | 株式会社ユタニ |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ユタニ(法人番号:3150001002548) |
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事業内容 | エアツール(インパクトレンチ・エアグラインダ・エアドリル・エアハンマ)、締付制御ETCレンチシステム、エアモータ、エアウィンチ、エア・ACナットランナ、自動組立装置等の設計/製造/販売 |
社員数 | 63 名 |
生産拠点 | 奈良 |
本社所在地 | 〒630-8453 奈良県奈良市西九条町5丁目4番地の8 |
ホームページ | http://www.yutani.co.jp |
連絡先窓口 | 管理部総務課 今西保夫 |
メールアドレス | yimanishi@yutani.co.jp |
電話番号 | 0742-61-1815 |
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