精密加工
小型・安価・操作性に優れた凍結プローブ溶接技術により、人件費削減と新規顧客獲得に貢献
埼玉県
株式会社タイショー
2020年4月7日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 凍結治療用凍結プローブの加工技術及び凍結技術の開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、航空・宇宙 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(精度向上)、高効率化(工程短縮)、低コスト化 |
キーワード | 凍結プローブ |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成24年度~平成26年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
医療分野では、国立大学や企業とコンソシアムを組んだJST育成研究の課題「凍結治療装置開発」(礒田プロジェクト)の成果(動物実験終了)を踏まえて、3年後の臨床試験に向けた最新の凍結プローブの完成が急務である。株式会社タイショーは、精密切削及び精密溶接などの加工技術を高度化し、難削材・新素材の加工技術を確立し、この高度化加工技術により試作された凍結プローブで最終試験を受けて、操作性、安全性、原価低減を目指す
開発した技術のポイント
癌の凍結治療において人体の癌組織に凍結プローブを挿刺し、凍結と解凍を繰り返して凍結壊死させる治療に寄与することを目的に凍結治療装置における凍結プローブ部分の研究開発を行う
(新技術)
人体の癌組織に凍結プローブを挿刺し、凍結と解凍を繰り返して凍結壊死させる
(新技術の特徴)
・超音波(US)装置ガイド下での治療が可能になる
・小型・安価・操作性に優れた凍結治療が可能になる
具体的な成果
・凍結プローブの切削加工技術の開発
‐先端部の凍結性能を向上させた、高精度凍結プローブの開発を達成した
・凍結プローブの溶接加工技術の開発
‐凍結プローブ内の冷媒ガスの流動を向上させる溶接技術および三重一体構造の溶接を達成
・凍結プローブの凍結性能、安全性、製品化技術の開発
‐凍結プローブの性能試験を行い、アイスボール形成を確認した
研究開発成果の利用シーン
・先端部の凍結性能を向上させた高精度凍結プローブ
・凍結プローブ内の冷媒ガスの流動性を向上させる溶接技術
・三重管一体構造の溶接技術
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・低侵襲化を可能にするための凍結プローブと凍結治療装置を開発した
・凍結プローブの性能試験を行い、アイスボールを形成することを確認した
・凍結時間の短縮およびUSガイド下だけでなく、CTやMRIなどでの有効性・安全性を明らかにする必要があることが確認された
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、製品製造
製品・サービスのPRポイント
・小型・安価・操作性に優れた凍結治療が、人件費の削減と新規顧客の獲得を可能に
‐癌の凍結治療分野における従来装置は取扱いが難しく専門医療従事者に限定され、ガスボンベやタンクの交換が毎日必要になるため、コストが嵩むことが問題となっていた
‐人体の癌組織に凍結プローブを挿刺し、凍結と解凍を繰り返して凍結壊死させる凍結治療方式により、小型・安価・操作性に優れた治療が可能となる
‐操作性の向上が人件費削減に、治療費の削減が新規顧客獲得に寄与する
・低侵襲のため、患者の負担を軽減
‐凍結プローブ先端の凍結ニードルを小型化することで、低侵襲化が可能となり、患者の負担の軽減が可能となった
今後の実用化・事業化の見通し
・新しい手術手法の確立を目指し、動物実験および臨床実験を進めていく予定である
・ゼオンメディカル株式会社と株式会社タイショ―が凍結治療装置の製造販売を行う予定である
・名古屋大学と浜松医科大学の支援を受け、乳癌だけでなく、その他の癌治療にも適用できる治療方法の確立を目指す
・凍結治療装置を安定供給するため、製造用設備機器の増強及び人員の補充など検討中である
実用化・事業化にあたっての課題
試験結果から凍結性能のバラツキの改善。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社タイショー |
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事業管理機関 | 株式会社タイショー |
研究等実施機関 | 国立大学法人名古屋大学 国立大学法人浜松医科大学 日本ゼオン株式会社 ツインバード工業株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社タイショー(法人番号:5030001059045) |
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事業内容 | 機械製造業 |
社員数 | 25 名 |
生産拠点 | 埼玉県川越市福田479-1 |
本社所在地 | 〒350-0821 埼玉県川越市福田479-1 |
ホームページ | https://www.ta1sho.com/ |
連絡先窓口 | 総務部 松崎裕治 |
メールアドレス | y-matsuzaki@ta1sho.com |
電話番号 | 049-227-7545 |
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