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立体造形

熱粘弾性加飾フィルム融着法による低コスト、環境にやさしい光機能性部品の開発により、新規顧客の獲得を可能に

茨城県

株式会社宏機製作所

2020年4月6日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 熱粘弾性加飾フィルム融着法による光機能性樹脂成形部品の開発
基盤技術分野 立体造形
対象となる産業分野 航空・宇宙、自動車、ロボット、産業機械、情報通信、スマート家電、建築物・構造物、工作機械、光学機器
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、環境配慮、低コスト化、デザイン性・意匠性の向上
キーワード 自動車外装用SPECを満足、クロムメッキと遜色ない色相、輝度を実現、金属外観でありながら非導電体、光及び電波透過性を有する
事業化状況 事業化に成功し継続的な取引が続いている
事業実施年度 平成24年度~平成26年度

プロジェクトの詳細

事業概要

ドアハンドルなどの自動車外装部品のメタリック装飾は、樹脂成形品への湿式化学めっき法が主流である。このめっき法はプロセスが長く、薬液処理のため、コスト高、地球環境汚染や地球温暖化への課題がある。この解決のため熱粘弾性加飾フィルム融着法による、めっき代替のメタリック装飾自動車外装部品の製法を開発する。化学めっきでは不可能な、LED光透過電飾や自然光による光彩機能を持つ自動車用光機能部品の開発を目指す

開発した技術のポイント

熱粘弾性加飾フィルム融着法によるめっき代替のメタリック装飾自動車外装部品の製法開発を行う
(新技術)
熱粘弾性加飾フィルム融着法による、めっき代替のメタリック装飾自動車外装部品の製法を開発する
(新技術の特徴)
低コストと環境対応を図りながら、化学めっきでは実現不可能なLED光透過電飾や自然光による光彩機能を持つ自動車用光機能部品の開発が可能となる

具体的な成果

・熱粘弾性加飾フィルムの開発、熱融着技術の開発
‐真空・圧空を用いて熱粘弾性加飾フィルムの貼り付けを達成した
‐熱粘弾性加飾フィルムの熱融着シミュレーション技術を確立した
・量産技術の開発、試作品評価
・応用製品の開発
‐光透過性の樹脂成形加飾部品の開発を達成した

研究開発成果の利用シーン

・真空・圧空を用いた熱粘弾性加飾フィルムの融着サービス
・熱粘弾性加飾フィルムの熱融着シミュレーションサービス
・光及び電波機能性部品の供給

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

HONDAの2018年の基幹モデル向け自動車用部品(ドアハンドル新商品)へ採用され、2017年8月より量産を継続中である。

提携可能な製品・サービス内容

設計・製作、加工・組立・処理、素材・部品製造、共同研究・共同開発

製品・サービスのPRポイント

・化学めっきでは実現不可能な光機能性部品の開発が可能に、新規顧客の獲得に貢献
‐熱粘弾性加飾フィルムの熱融着シミュレーション技術を用いて、製品化に必要な受治具の設計やワーク配置の設計まで行える実践的な装置の開発に成功した
‐光機能性を持たせた樹脂成形部品の開発を達成した
‐化学めっきでは実現不可能なLED光透過電飾や自然光による光彩機能を持つ自動車用光機能部品の開発が可能となり、新規の顧客を獲得することが可能となる
・低コストでの部品開発が可能に
‐めっき法はプロセスが長く、薬液処理のため、コスト高、地球環境汚染や地球温暖化への課題がある
‐既存のメッキ法の代替を行うことで、低コストとでの部品開発が可能となる

今後の実用化・事業化の見通し

引き続き本実施体制を継続・維持し、確立した工法を用いた製品の上市を進めていく予定である

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社宏機製作所
事業管理機関 公益財団法人茨城県中小企業振興公社
研究等実施機関 布施真空株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社宏機製作所(法人番号:4050001030789)
事業内容 ・プラスチック製品の金型政策、射出成形、加飾(フィルム成形)・自動車部品、業務・産業用加湿機器等の組立
社員数 69 名
本社所在地 〒302-0110 茨城県守谷市百合ヶ丘1丁目2411-2
ホームページ http://www.kohki-ss.jp/
連絡先窓口 営業技術部 大賀祐一
メールアドレス koki@maple.ocn.ne.jp
電話番号 0297-48-7251