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機械制御

産業ロボットの応用分野の拡大を目指して3次元位置決め技術の開発

滋賀県

株式会社三次元メディア

2020年3月20日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 産業ロボット及びサービスロボットのための高精度・高速・高信頼・低コスト3次元位置決め技術の研究開発
基盤技術分野 機械制御
対象となる産業分野 自動車、ロボット、光学機器
事業化状況 事業化に成功
事業実施年度 平成21年度~平成22年度

プロジェクトの詳細

事業概要

3次元ビジョン機能を搭載すれば、産業用ロボットの応用分野と範囲が格段に拡大する。そこで、ステレオカメラを前提に、高精度(0.1MM)、高速(0.1秒)、高信頼(99.9%の成功率)、低価格(最終的に100万円以内の単価)の3次元ビジョン技術とシステムの実現を目標とし、三次元メディアと大日本スクリーン製造が共同で研究開発する。サービスロボットへも展開し、わが国のロボット産業の発展に貢献する

開発した技術のポイント

高精度、高速、高信頼、低価格の3次元ビジョン技術とシステムの実現を目指す・高精度:0.1mm・高速:0.1秒以内・高信頼:99.9%の成功率
(新技術)
ARV(AccurateRobotVision)
(新技術の特徴)
・さらなる高精度化(0.1mm)
・高速化(0.1秒)
・信頼性向上(99.9%)

具体的な成果

・位置決め精度の高度化・高速化
-一定の計測範囲内において、ステレオカメラを用いて、0.1mmの校正精度、0.1mmの計測精度、及び0.1mmの3次元物体認識による位置決め精度を実現
-位置姿勢が一定範囲内に制限できる条件下において、0.1秒以内の3次元物体認識を実現
・位置決めの信頼性・実運用性向上
-特定の物体を使用した実験では、99.9%の成功率で3次元物体認識を実現
-他方式と比べて、ステレオ方式による3次元物体認識が低価格で実現できることを示した

知財出願や広報活動等の状況

・特許:特許第4649559号、特許第4677536号、特許第4649554号
・出展:国際ロボット展(H23.11)、画像センシング展(H23.6)
・新聞:日本経済新聞(H23.6)、日刊工業新聞(H24.1.12)

研究開発成果の利用シーン

産業ロボットの目として、部品供給時の部品の3次元位置姿勢を認識し、ロボットにその情報を伝え、ロボットが部品をピッキングし、組み立て等ハンドリングする

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・H23.3に発売以来、20近くの評価機導入例がある
・3次元ロボットビジョンセンサ「TVS」販売中

製品・サービスのPRポイント

・低コスト化:従来の単純労働をロボット化し、生産コストを引き下げる。10年の生産ラインで、生産コストを1/5に引き下げ可能(2年償却で価格設定の場合)
・製作時間短縮:従来人間が作業していた生産ラインでは、作業者が集まらない3K環境でも、ロボットで作業が可能

今後の実用化・事業化の見通し

顧客と一緒になって、実運用上の課題解決に取り組み、事業の成功を目指す
・評価機導入ユーザー(顧客)による実使用により、運用上の課題もいくつか見えてきた
・これらを解決すべく、顧客と一緒になって継続的研究開発を進めており、技術的な課題の解決には一定の目途をつけた
・20近くの評価機導入例があるほか、引き合いも多く、潜在的導入台数合計は700に達した。一方、本格的導入には、上記課題の解決、顧客の設備投資計画のタイミングとの整合等、克服すべきハードルも残されている

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社三次元メディア
事業管理機関 学校法人立命館
研究等実施機関 大日本スクリーン製造株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社三次元メディア
事業内容 3次元ビジョン技術・システムの開発・販売
本社所在地 〒525-0059 滋賀県草津市野路1-15-5
ホームページ http://www.3dmedia.co.jp
連絡先窓口 営業部長 澤田純一
メールアドレス info@3dmedia.co.jp
電話番号 077-561-2799