研究開発された技術紹介

自動車、電機機器等の川下企業でニーズの高い精密複雑形状部品を経済的に製造する超硬合金工具を用いた塑性加工プロセスに適合するロールや金型等の超硬合金工具に精密複雑な形彫加工ができる複合レーザー加工機を開発する。これにより、放電加工、研削・研磨加工法で対応していた形彫加工を低コスト、短納期で行う。放電加工における銅タングステン製電極の消費を削減することにより、レアメタル問題へも対応する

塑性加工プロセスに用いる超硬合金工具に対して、複雑な表面研削・表面造形等の加工が可能である複合レーザー加工機を開発する
(新技術)
超硬合金の表面研削・表面造形等の加工ができる複合レーザー加工機を開発する
(新技術の特徴)
超硬合金工具の低コスト・短納期の形彫加工が可能となる

・ガルバノスキャニング機構を付加した複合レーザー加工機の開発
‐5軸・フルクローズドループ制御の加工機を開発した
・レーザー加工条件の開発・入射角の調整
‐高輝度レーザーによる加工条件の最適化を行った
・プログラミング・ソフトの導入及び改良
‐レーザー制御・加工プログラム等の作成を行った
・試作品のフィードバック評価、放電加工との取合の最適化

知財出願などは現状は進めていない。

・5軸すべての位置決めをフルクローズドループで制御した信頼性の高いCNCレーザー形彫加工装置
・レーザー装置を用いた、超硬合金工具の加工サービス

・超硬合金に対し、ガルバノZ軸機構を使用した深彫り加工が可能となった
・展示会への出展を通じて、ユーザーからテストサンプル作成の依頼を受け、対応した
・企業数は限られているが、開発機械を自社で活用して製造した測定器の販売、開発機械による受託加工などで売り上げが出ている

・超硬合金工具を用いた精密部品製造による市場の拡大
‐レーザーを用いて形彫加工を行うことにより、超硬合金のロール・金型等を低コスト・短納期で製造することが可能となる
‐超硬合金工具を用いることにより、多様な精密部品の製造が可能となり、市場が拡大することが期待される
・超硬合金工具を用いた精密部品の製造コストの低減
‐レーザー加工による超硬合金工具を用いることにより、精密部品の製造コストを削減することが可能となる
・最新の検査機器を用いた形状評価による製造コストの低減
‐レーザー加工後の形状を3Dデータ化し、形状評価を行うことで求められている形状への到達を迅速に行うことが可能となる

・ユーザーにおいて、放電加工との比較による評価を受けながら、レーザー加工のメリットを活かしたサンプルの作成を進める
・超硬合金のみではなく、その他の金属に関しても加工テストの依頼があれば検討を行う
・放電加工では困難な円筒外周面に対する微細な彫刻や連続的な彫刻を今後実現する
・本加工機でユーザーからの試作加工の依頼を受けて様々な試作加工を実施し、ユーザーに最適なレーザー加工機の仕様を検討、もしくは受託加工の依頼を受け付ける予定である

現状では、得意先や新規顧客に対して、販路開拓をしているが、なかなか見つからず、数件にとどまっている（グレーチング製造用やフィルム転写用のロールと高級レコードプレイヤーターンテーブルへの加工）今後は販路開拓のための広いPRが必要と考える。

グレーチングの線材を製造しているメーカへのPRが出来ると事業に繋がる可能性がある。