(3) 資産復旧費用の算定

 貴方の会社が災害に遭遇した場合にどうなるか、出来るだけ、経営者として、貴方自身で大まかに見積って見て下さい。そして、貴方の納得のいく復旧費用の金額を算定して見て下さい。もしここでの記入について、参考となる値がな困難でしたら、(4)に進んで、参考値をもとに、復旧期間や復旧費用を計算して下さい。
下記は地震の場合を想定しています。その他の災害の場合はこれに準じて見積って下さい。


表 資産の復旧費用の算定(製造業のケース)

(単位:千円)

 

損害の程度

復旧期間

復旧費用

備  考

建   物

全   壊

   

半   壊

   

機   械

建物全壊

   

建物半壊

   

棚卸資産

全   損

 

 

半   損

 

 

器具・工具等

 

 

 

電   気

 

予め設定†1

 

 

ガ   ス

 

予め設定†1

 

 

水   道

 

予め設定†1

 

 

 

最長    日

(合計) (A)

 


表 資産の復旧費用の算定(卸・小売業のケース)

(単位:千円)

 

損害の程度

復旧期間

復旧費用

備  考

建   物

全   壊

 

 

半   壊

 

 

商   品

全   損

 

 

半   損

 

 

器具・工具等

 

 

 

電   気

 

予め設定†1

 

 

ガ   ス

 

予め設定†1

 

 

水   道

 

予め設定†1

 

 

 

最長    日

(合計)

(A)

 


5.1-11 資産の復旧費用の算定(建設業のケース)

(単位:千円)

 

損害の程度

復旧期間

復旧費用

備  考

会社建物

全   壊

   

半   壊

   

建設機械
・運搬具

全   損†2

 

 

半   損†2

 

 

建設現場

全   壊†3

 

 

半   壊†3

 

 

電   気

 

予め設定†1

 

 

ガ   ス

 

予め設定†1

 

 

水   道

 

予め設定†1

 

 

 

最長    日

(合計)

(A)

  

建設業の場合の復旧費用の算定は事業の規模・形態によって異なり、一律に計算することは難しいと考えますが、標準的なパターンを示します。貴方の会社自体の状況を考えて、自身で算定して下さい。

注1)電気・ガス・水道の復旧は自治体によっては予想が示されていますから、参考にして下さい。ただ、災害の種類や強さが違えば使えない場合がありますので注意が必要です。貴方の会社の設備が復旧しても、電気・ガス・水道が復旧していなければ稼動出来ません。また、電気・ガス・水道が復旧しても、貴方の会社の設備が復旧していなければ、やはり稼動出来ません。両方を比べて、貴方の会社の事業がストップする期間を考えて見て下さい。


 予想が上手く出来ない場合、財務対策としては大きな災害の場合の復旧期間は大事を取って1ヶ月は見ておくべきです。
 細かく計算する前に、経営者としてごく大まかに金額を算定して見て下さい。
 近隣の火災により類焼の可能性の大きい地区では、近隣の火災によって類焼する場合も想定しておく必要があります。



建設業のケース     5.1.4 資産の復旧費用・営業再開日の予測