3.1.1.1 優先的に事業復旧すべき中核事業を把握する

(1) 実施のポイント

 まずは、あなたの会社における中核事業を選び出し、その中での優先順位を付けます。ここでいう「中核事業」とは、それを失うと、あなたの会社の経営状態に甚大な影響を与える事業のことであり、広義的には、長期的に見て会社の評判や世間のイメージ失墜につながる事業も含まれますが、一般的な中小企業の場合は、大企業に比べて事業の数が少ないことから、商品の種類や顧客等の視点から特定することになります。この中核事業の特定無くして、有効なBCPは策定できません。
 中核事業は最終的には経営者の判断によって決定されるものですが、事業規模が決して大きくない会社の場合は、中核事業が明確な場合も多々ありますので、手始めとしては、重要として思いつく事業をいくつかあげて、その中で、財務面、顧客関係面、社会的要求面から、優先順位を付けてもよいでしょう。

 中核事業を特定する際には、以下のような視点で考えると効率的であるとされています。
 あなたの会社におけるいくつかの事業において、「○○事業の操業が停止してしまったらどうなるか?」、「どのような損害が出るか?」をイメージしながら考えてみて下さい。

あなたの会社の売上げに最も寄与している事業は何ですか?
商品の納期、顧客と確約しているサービスの提供時間等、期限が定められている事業のうち、その延滞があなたの会社に与える損害が最も大きい事業は何ですか?また、その事業は、どの程度の遅延時間までならば許容されますか?
あなたの会社に課せられている法的または財政的な責務はありますか?ある場合、それ満たすためには、どの事業が必要ですか?
市場シェアや会社の評判を維持するためには、どの事業が重要ですか?
 


3.1.1 事業への影響度を評価する     3.1.1.2 事業継続のための障害を把握する