「はばたく中小企業・小規模事業者300社」2020
刊行に寄せて
令和2年に入ってから、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、世界各国で厳しく経済活動が制限される中、日本においても、製造サプライチェーンの寸断、輸出低迷など前例のない事態が生じました。中小企業・小規模事業者の皆様は、経験したことがないほど、厳しい経営環境に直面しています。また、人口減少、少子高齢化などの構造的な課題も、引き続き企業に大きな影響を与えております。
経済産業省では、こうした状況の下でも、企業が、持続的かつ安定的な成長を実現できるよう、新製品・新サービスの開発、IT導入による業務効率化、販路開拓、下請取引の改善、円滑な世代交代、多様で柔軟な働き方の促進などに全力で取り組んでいきます。
本年のはばたく中小企業・小規模事業者300社では、こうした課題を念頭に「生産性向上」、「需要獲得」、「担い手確保」の3つの分野を軸にしつつ、事業承継、働き方改革、IT利活用などに取り組み、将来の飛躍が期待できる企業を選定させていただきました。
本事例集には、様々な分野で、先進的な取組にチャレンジし、成功されている中小企業・小規模事業者の皆様の「知恵」と「成果」を掲載しております。できるだけ多くの中小企業・小規模事業者の皆様が、これらの取組をヒントに前向きなチャレンジを始めていただき、更なる成長が実現されることを心から祈念いたします。
令和2年11月
経済産業大臣 梶山 弘志
まえがき
本書は、ITサービス導入や経営資源の有効活用等による生産性向上、積極的な海外展開やインバウンド需要の取り込み、多様な人材活用や円滑な事業承継など、様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者を『はばたく中小企業・小規模事業者300社』として選定し、取りまとめたものである。
収録させていただいた事例は、日本商工会議所、全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会、全国信用金庫協会、全国信用組合中央協会、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫、中小企業基盤整備機構、日本貿易振興機構、産業技術総合研究所、国際協力機構、国際協力銀行及び在外大使館・領事館等のご協力を得て、経済産業局のネットワークも活用して全国から収集した中から、沼上幹委員(一橋大学副学長・理事)を中心とする外部有識者による厳正な審査を経て、選定されたものである。
今回選定された300の事業者の取組事例の情報発信を通じて、さらに多くの中小企業・小規模事業者において、革新的な製品開発・サービス創造や国際競争力の強化への取組が加速されることを期待している。
なお、本冊子の内容については2020年11月現在の掲載企業からの情報を基に作成、編集している。
当日の授賞式の様子
2020年11月12日、ITサービス導入や経営資源の有効活用等による生産性向上、 積極的な海外展開やインバウンド需要の取込み、多様な人材活用や円滑な事業承継など、 様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者を「はばたく中小企業・小規模事業者300社」 として選定し、授賞式を執り行いました。
冊子ダウンロード
分野別
バックナンバーは、以下をご覧ください
- 「はばたく中小企業・小規模事業者300社」・「はばたく商店街30選」2021年版
- 「はばたく中小企業・小規模事業者300社」2020年版
- 「はばたく中小企業・小規模事業者300社」・「はばたく商店街30選」2019年版
- 「はばたく中小企業・小規模事業者300社」・「はばたく商店街30選」2018年版
- 「はばたく商店街30選」2017年版
- 「はばたく商店街30選」2016年版
- 「がんばる商店街30選」2015年版
- 「がんばる商店街30選」2014年版
- 新・がんばる商店街77選(平成21年版)
- がんばる商店街77選(平成18年版)