当日
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●大雨ではあったが、気象情報を収集することなく、通常通り操業。避難勧告も工場には伝達されず。
●18時、従業員の大半が帰宅。自動車通勤の者が途中、道路の冠水に遭遇。電車通勤の者は駅で列車が動いていないことを知る。
●従業員5名が残業中に工場が浸水。プレス機械、電源装置が水に浸かる。
●社長は出張中。20時過ぎのニュースを見て、会社と従業員に電話連絡を取ろうとするが、輻輳しつながらず。
●工場で浸水にあった従業員、帰宅途中に立ち往生した従業員は、その場で一夜を明かす。
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●社長以下、従業員全員が、河川事務所が公表している洪水ハザードマップを見ており、工場が浸水危険地域であることを知っていた。
●社長は、出張先から工場長に対して、気象情報に注意し、従業員を早期に帰宅させるよう指示。
●工場長は、ラジオやインターネットで気象情報等を収集、駅に電話し列車の運行状況も把握。12時と15時、段階的に従業員を帰宅させることを決定。全員が無事、自宅に帰ることができる。
●この間、入り口に防潮板をたてる、備品等を棚に上げるなどの浸水対策を行う。
●社長は出張中断、16時に工場に戻るが、17時に避難勧告が出たことを町内会長から知らされ、工場長とともに近くの小学校に避難する。
●20時過ぎに工場周辺も浸水するが、予めプレス機械や電源装置は基礎を上げていたので、重要設備の多くは浸水を免れる。
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数日間
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●市役所等が排水ポンプを手配し、2日後に排水が完了する。
●従業員の多くは、住家が浸水し、その対応のため1週間、出社せず
●プレス機械と電源装置は修理が必要であり、メーカーに連絡するが、多忙を理由に対応を後回しにされる。
●2つの協力会社も同じような被災状況。
●顧客から、受注済みの部品の納期を尋ねられが、目処が立たないと答えるのみ。
●1週間後、同顧客から発注を他会社に切り替えたとの連絡あり。
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●市役所等が排水ポンプを手配し、2日後に排水が完了する。
●日頃、従業員には高台に住むよう指導していた。半数の住家は浸水を免れ、半数は浸水する。泥の掃き出し等、従業員同士で助け合う。
●浸水した協力会社の復旧のため従業員を派遣。
●一部、浸水した設備の修理をメーカーに修理を要請。
●最重要の顧客に対し、受注済みの部品は1週間後に納品可能と連絡。
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