第2節 間接業務のIT導入状況
第1節では小規模事業者のIT活用の状況と課題について見てきた。第2節では第2-1-23図で分析した間接業務のIT化について掘り下げて見ていく。
1 間接業務のIT導入度
〔1〕間接業務のIT導入業務数
第2-2-6図は、「財務・会計」、「在庫管理」、「給与管理・勤怠管理」、「受発注」、「顧客管理」の5つの間接業務のうち、第2-1-23図において「パソコン等でほぼ電子化」しているものをIT化しているとし、IT導入業務数を示している。IT導入業務数に応じて間接業務のIT導入度を第2-2-5図のとおり定めた。「高レベル」の事業者は10.5%、「中レベル」の事業者は16.2%、「導入初期」の企業は31.2%、「未導入」の事業者は42.1%となっている。

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〔2〕間接業務のIT導入度(個人法人別)
第2-2-7図は、個人事業者と法人別に間接業務のIT導入度について見たものである。個人事業者に比べ法人の方がIT導入は進んでいる。組織的な経営をしている事業者の方が、よりITを導入している傾向が強いことが分かる。

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〔3〕間接業務のIT導入度(経営者年齢別)
続いて経営者年齢別に見ると、経営者が若い方が間接業務のIT導入度は高い一方、70歳以上の経営者では、半数以上がIT未導入となっている(第2-2-8図)。

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〔4〕間接業務のIT導入度(常用従業員数別)
常用従業員数別に間接業務のIT導入度を見ると、おおむね規模の大きな事業者の方がIT導入度は高い(第2-2-9図)。しかし、「高レベル」については常用従業員「0人」の事業者が最も多い。経営者のみで運営している事業者は、ITを高レベルで使いこなしている割合が高いと推察される。

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