2 自治体の人口規模と小規模事業者数について
今後、我が国で本格的な人口減少社会の到来が予測されている状況下において、地域における小規模事業者の今後について考えるため、各地域における小規模事業所数が当該地域の人口とどのような関係にあるのか、さらに詳細に分析する。
まず、各自治体における小規模事業所の数と当該自治体の人口規模との関係について示したものが、第1-4-7図である。
本図は、全国1,741の基礎自治体の人口規模(平成27年1月1日現在)と当該自治体における小規模事業所数の相関を見たものであるが、これを見ると、小規模事業所数が自治体の人口規模とほぼ正比例の関係にあることが分かる。
また、全国1,741の基礎自治体のうち、1,453自治体は人口10万人未満の自治体であり、全自治体数の83.5%を占めていることから、人口10万人未満の自治体について、人口規模2万人刻みで詳細に分析してみたのが第1-4-8図である。
ここでも同様に、小規模事業所数が自治体の人口規模とほぼ正比例の関係にあることが見て取れる。