(2)風水害
風水害には様々な被害形態があり、主に以下の3つの被害が考えられます。例えば、台風の場合には、一度に全ての被害が発生する可能性もあり、各事業所の立地地域の災害特性を事前に把握して対応することが必要となります。
- ①
- 土砂災害( 土石流 、 山腹崩壊 等)
- ②
- 河川氾濫による浸水(堤防決壊や越水、 内水氾濫 等)
- ③
- 沿岸部の浸水( 高潮 )
【ポイント1】警戒段階からの対応
風水害は突発的な自然現象ではないため、警戒段階から対応を始めることが重要です。警戒段階から準備を始めることにより、被害低減が可能です。
例)重要資産の高層階への移動、データのバックアップ、土のう・止水版の設置
【ポイント2】情報源の把握
気象や河川水位、土砂災害に関する情報等の把握手段を把握しておくことが必要です。多くの情報はインターネットにより国土交通省(河川事務所、気象庁等)のホームページから把握できます。また、テレビやラジオで把握可能な情報も多くあります。
【ポイント3】早期避難
避難勧告や避難指示が出ても既に浸水が始まっていたり、大雨で移動しにくい等の避難が困難な状況となっている可能性があります。お年寄り等の避難を早目に開始するために気象庁から避難準備情報が出るようになりましたので、この情報も参考にして、避難や従業員の帰宅は前倒しに行うことが求められます。
【参考】
気象庁(台風等の情報)
http://www.jma.go.jp/jma/../index.html
国土交通省(水位情報等)
http://www.river.go.jp/
国土交通省防災情報提供センター
http://www.bosaijoho.go.jp/knowledge.html
図 初動対応フロー(風水害)