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中小企業の会計 31問31答

9  引当金

問17

「引当金」は、どのように取り扱いますか?

答え
引当金とは、会社が将来支出すると予測できる大きな出費に備えて、予め準備しておく費用の見積額をいいます。引当金の会計処理は、次のように取り扱います。
1. 引当金の設定要件
(1) 次のすべての要件に該当するものは、引当金として計上しなければなりません。
将来の特定の費用又は損失であること。
発生が当期以前の事象に起因していること。
発生の可能性が高いこと。
金額を合理的に見積ることができること。
(2) 引当金のうち、当期の負担に属する部分の金額を当期の費用又は損失として計上しなければなりません。
2. 引当金の区分
引当金についての、会計及び税法の関係は、次のとおりです。
(注)会社法において役員報酬・賞与が一本化され、「役員給与」となりました。役員賞与は発生した会計期間の費用として処理します。
また、当期の職務に係る役員賞与の支給を翌期に開催される株主総会において決議する場合には、その決議事項とする額又は見込額を、原則として、引当金に計上します。