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中小企業の会計 31問31答

株主資本等変動計算書を作成してみよう
当期から新たに株主資本等変動計算書を作成する場合の経過過程を示すと次のようになります。

【ケース】5月末決算の場合
(1) 前期(平成17年5月期)の貸借対照表(旧商法に基づく決算)
(2) 当期中(自平成17年6月1日至平成18年5月31日)における「株主資本等変動計算書」に影響する取引
(7月25日)平成17年5月期(旧商法に基づく決算)の利益処分案(株主総会で承認を受ける)
(9月25日)自己株式の取得を行う
 
●株主資本等変動計算書の作成手順
(1) 作成手順
前期(平成17年5月期)末における貸借対照表の資本の部(純資産の部)の各項目の金額を、「株主資本等変動計算書」の前期末残高の各項目へ転記する。
当期に行われる定時株主総会での前期(平成17年5月期)の利益処分案の承認事項の各項目の金額を、「株主資本等変動計算書」の当期変動額の各項目に転記する。
(注)未処分利益の処分は、「その他利益剰余金」の「繰越利益剰余金」に記入する。
9月25日の自己株式の取得の金額も、「株主資本等変動計算書」の当期変動額の「自己株式」欄に転記する。
・当期(平成18年5月期)の損益計算書における当期純利益の金額を、「株主資本等変動計算書」の「繰越利益剰余金」欄に転記する。
当期(平成18年5月期)における貸借対照表の純資産の部の各項目の金額を、「株主資本等変動計算書」の当期末残高の各項目へ転記する。
最後に、縦・横合計が一致するかどうかを確認する。