第2部 小規模事業者の労働生産性の向上に向けた取組

2 設備投資の実績と見通し

ここからは再び「小規模事業者等の事業活動に関する調査」の結果をもとに分析していく。

〔1〕直近3年間の設備投資の実績

第2-3-9図は、「新規投資・増産投資」、「省力化投資」、「更新投資(維持・補修等)」別に、直近3年間の設備投資の実績を見ている。3種類の投資の中で、「新規投資・増産投資」が最も「積極的実施1」をしている割合が高い。「積極的実施」と「消極的実施2」を合計した割合で見ると、「更新投資(維持・補修等)」が最も高い。

1 「積極的実施」とは減価償却費や過去の実績と比較して、比較的高額の投資をいう。

2 「消極的実施」とは減価償却費や過去の実績と比較して、比較的低額の投資をいう。

第2-3-9図 直近3年間の設備投資の実績
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〔2〕今後3年間の設備投資見通し

第2-3-10図は、「新規投資・増産投資」、「省力化投資」、「更新投資(維持・補修等)」別に、今後3年間の設備投資見通しを見たものである。3種類の投資の中で、「新規投資・増産投資」が最も「積極的実施」をする見通しの割合が高い。「積極的実施」と「消極的実施」を合計した割合で見ると、「更新投資(維持・補修等)」が最も高い。

第2-3-10図 今後3年間の設備投資見通し
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〔3〕直近3年間の設備投資の実績(設備投資種別を集約)

第2-3-11図では、小規模事業者の設備投資の傾向を示すため、「新規投資・増産投資」、「省力化投資」、「更新投資(維持・補修等)」の3種類の投資のうち少なくとも1つ以上で「積極的実施」をしている場合を「積極的投資を行っている」、3種類の投資に「積極的実施」が含まれずに少なくとも1つ以上で「消極的実施」をしている場合を「消極的投資のみ行っている」、3種類の投資の全てが未実施である場合を「投資は未実施」とした。

第2-3-11図 直近3年間の設備投資実績(設備投資種別を集約)
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