第2部 小規模事業者の労働生産性の向上に向けた取組

第5節 まとめ

本章では小規模事業者のIT利活用の現状と課題について確認し、間接業務のIT導入による効率化、売上向上につながるIT活用等について見てきた。

ITを導入する際に様々な課題があるが、IT導入が進んでいる小規模事業者の労働生産性は高い傾向があると推察された。経営者の業務時間の削減意向が強い領域である財務・会計業務においても同様の傾向が認められる。そうしたITを活用した間接業務の合理化に加え、事例で見てきたような売上向上につながるIT利活用を進めることで、小規模事業者の労働生産性をより一層高めることができると考えられる。人手不足の状況下で、効果的なIT導入支援、IT利活用の支援がますます重要になるだろう。

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