第3節 間接業務の業務見直し
第2節では、経営者の業務負担が大きく、間接業務について特に経営者の業務時間を削減したいという意向が強いことを確認した。第3節では、間接業務の業務分担とIT化の状況について見ていく。間接業務のうち、「財務・会計」、「在庫管理」、「給与管理・勤怠管理」、「受発注」、「顧客管理」の5つの業務について、詳細に分析していく。
1 間接業務の業務分担
〔1〕間接業務の業務分担状況
第2-1-21図は、小規模事業者における間接業務の業務分担状況について見たものであるが、いずれの業務についても「ほぼ経営者」が最も多い。間接業務を自分自身で行っている経営者が大半であるということが分かる。

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〔2〕間接業務の業務分担意向
第2-1-22図は、経営者が従事する間接業務を従業員へ分担する意向について見たものである。間接業務について従業員に任せたいとする経営者はそれほど多くない。比較的割合の高い「在庫管理」、「受発注」で25%ほどである。
「財務・会計」や「給与管理・勤怠管理」等を従業員に任せたいとする割合が少ない。経理まわりの業務は従業員に任せず、経営者自身で行いたいという意向が多いと推察される。そうした業務にIT利活用による省力化の余地が大きいと考えられる。

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