4 小規模事業者の人材の確保や定着面について
第1-2-60図は、直近3年以内における小規模事業者の人材確保の状況を示したものである。
これを見ると、「十分確保できている」が23.2%、「ある程度確保できている」が42.4%と、合わせて65.6%が人材を確保できている。他方で「あまり確保できていない」が18.3%、「確保できていない」が16.1%となっており、合わせて34.4%が「人材を確保できていない」としている。
第1部 小規模事業者の動向
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4 小規模事業者の人材の確保や定着面について
第1-2-60図は、直近3年以内における小規模事業者の人材確保の状況を示したものである。
これを見ると、「十分確保できている」が23.2%、「ある程度確保できている」が42.4%と、合わせて65.6%が人材を確保できている。他方で「あまり確保できていない」が18.3%、「確保できていない」が16.1%となっており、合わせて34.4%が「人材を確保できていない」としている。
これを業種別に示したものが第1-2-61図である。
これを見ると、「生活関連サービス業」、「専門・技術サービス業」、「小売業」などにおいて「十分確保できている」とする者の割合が多く、「宿泊業」、「建設業」、「製造業」などで「十分確保できている」とする者の割合が低い。
第1-2-62図は、売上高の傾向と人材確保の状況を示したものである。
これを見ると、売上高が増加傾向の者ほど人材が「十分確保できている」と回答する者が少なく17.9%となっており、人手不足感が強いことがうかがえる。
なお、売上高が減少傾向の者では、「十分確保できている」と回答する者が26.1%と多くなっている一方で、売上高が減少傾向の者では「確保できていない」する者も21.9%と多い。
これは、業績傾向が良くないため、現有する人材で間に合っているという側面と、人材の確保にまで至らないという側面の両方があるのではないかと思われる。
次に、第1-2-63図は、人材定着に向けた各種取組の実施割合について、企業規模別に示したものである。
これを見ると、「在宅勤務・テレワークの導入」以外の全ての取組で、小規模事業者の取組割合は、中規模事業者の取組割合を下回っている。特に、「資格取得支援」や「社外セミナー」、「研修制度の充実」、「ハラスメント対策(セクハラ・パワハラ・マタハラ等)」、「子育て支援」、「介護休暇」、「計画的なOJT・メンター制度の実施(相談できる体制作り等も含む)」は、中規模事業者との取組の割合の差が大きくなっている。
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