第1部 小規模事業者の動向

第2節 小規模事業者のIT活用の現状

インターネットの普及に代表されるIT化の進展は、小規模事業者の事業活動にも大きな影響を及ぼしていると思われる。本節では、小規模事業者におけるIT活用がどの程度浸透しているのか、その現状について見ていくこととする。

1 小規模事業者のIT機器(情報通信機器)の保有状況について

第1-2-12図は、小規模事業者における、パソコン、スマホ、タブレット等の事業用のIT機器(情報通信機器)の保有状況について示したものである。これを見ると「保有している」が87.5%となっているが、「保有していない」とする回答も12.5%あり、8者に1者が事業用のIT機器を保有しない状況となっている。

第1-2-12図 IT機器(情報通信機器)の保有状況
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また、事業用のIT機器の保有状況について業種別に示したものが、第1-2-13図である。

これを見ると、「その他のサービス業」が94.3%と最も高く、次いで「その他の業種」が92.8%、「製造業」が92.3%、「専門・技術サービス業」が91.8%と続いている。

一方、「飲食サービス業」は73.2%と最も保有率が低くなっているほか、「生活関連サービス業」が81.3%、「小売業」が85.4%と、これらの業種における事業用のIT機器の保有率が相対的に低いことが分かる。

第1-2-13図 IT機器(情報通信機器)の保有状況(業種別)
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