2 小規模事業者の売上高の傾向と今後の見通し等について
第1-2-7図は、直近3年間の小規模事業者の売上高及び売上総利益(粗利)の傾向を示したものである。
これを見ると、売上高の傾向が「増加」であるとした者が27.5%、「横ばい」が44.3%、「減少」が28.1%となっている。その一方で、売上総利益(粗利)で見ると、「増加」であるとした者が22.4%、「横ばい」が49.3%、「減少」が28.3%となっている。
第1部 小規模事業者の動向
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2 小規模事業者の売上高の傾向と今後の見通し等について
第1-2-7図は、直近3年間の小規模事業者の売上高及び売上総利益(粗利)の傾向を示したものである。
これを見ると、売上高の傾向が「増加」であるとした者が27.5%、「横ばい」が44.3%、「減少」が28.1%となっている。その一方で、売上総利益(粗利)で見ると、「増加」であるとした者が22.4%、「横ばい」が49.3%、「減少」が28.3%となっている。
第1-2-8図は、直近3年間における売上高の増加傾向と売上総利益(粗利)の増加傾向について業種別に比較したものである。
これを見ると、業種によっては売上高の増加傾向が必ずしも売上総利益(粗利)の増加傾向に直結していないことが分かる。中でも、売上高の増加傾向とする回答と売上総利益(粗利)を増加傾向とする回答の差が大きいのは「卸売業」及び「飲食サービス業」であり、それぞれ10%を超える差となっている。
一方、理美容を中心とする「生活関連サービス業」や「小売業」では売上高の増加傾向と売上総利益(粗利)の増加傾向の差が比較的小さく、これらの業種においては売上高の増加が売上総利益(粗利)の増加につながりやすい傾向が見られる。
また、第1-2-9図は、直近3年間の売上高の傾向と今後3年間の売上高の見通しを示したものである。
これを見ると、今後3年間の売上高の見通しについては、「分からない」と回答した9.2%を除けば、直近3年間の売上高の傾向とほぼ同じ傾向であることが分かる。
第1-2-10図は、直近3年間における売上高が増加傾向である者と今後3年間の売上高が増加の見通しである者の割合について業種別に比較したものである。
これを見ると、「宿泊業」及び「建設業」で特に差が大きくなっており、売上高が増加傾向にある者よりも、今後、売上高が増加すると考える者の方が少ない。
逆に、「小売業」と「専門・技術サービス業」では、売上高が増加傾向にある者よりも、今後、売上が増加すると考える者の方が多くなっている。
また、「製造業」や「飲食サービス業」、「卸売業」などでは、売上高が増加傾向にある者の割合と、今後、売上が増加すると考えている者の割合がほぼ同じとなっている。
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