第1部 平成27年度(2015年度)の中小企業の動向

3 大企業との比較

他の業種についても、中小企業における労働生産性の業種別累積分布と、大企業における労働生産性の業種別平均を比較すると、第1-3-16図のようになる。どの業種においても、およそ1~3割の中小企業が同業種の大企業の平均を超える生産性を有しており、規模による生産性の格差26を超えた企業活動が営まれている。

26 規模間の実質労働生産性格差については、「2014年版中小企業白書」第1部3章第4節参照のこと。

第1-3-16図 中小企業における労働生産性分布と大企業平均との比較
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平均のみの比較では大企業より低い水準となっている中小企業だが、分布を確認すると、どの業種にも一定層、大企業を超える生産性を上げる中小企業が存在していることが確認された。

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