6 企業規模別に見た売上高変動費比率
第四に、企業規模別に見た売上高変動費比率について確認する(第1-3-6図)。まず全産業で見ると、中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率は、大企業と比べて低い水準にあることが分かる。1980年以降、大企業、中規模企業・小規模企業ともに売上高変動費比率が趨勢的に低下しており、中規模企業・小規模企業の低下の度合いが大企業よりも大きいため、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率の差は趨勢的に拡大している。
第1部 平成26年度(2014年度)の中小企業・小規模事業者の動向
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6 企業規模別に見た売上高変動費比率
第四に、企業規模別に見た売上高変動費比率について確認する(第1-3-6図)。まず全産業で見ると、中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率は、大企業と比べて低い水準にあることが分かる。1980年以降、大企業、中規模企業・小規模企業ともに売上高変動費比率が趨勢的に低下しており、中規模企業・小規模企業の低下の度合いが大企業よりも大きいため、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率の差は趨勢的に拡大している。
業種別に見ると、製造業では、中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率は、大企業と比べて低い水準にあり、1980年以降、大企業、中規模企業・小規模企業ともに低下傾向で推移してきたが、2000年代に入り、大企業、中規模企業・小規模企業ともに緩やかな上昇に転じている。こうした中、1980年以降の低下局面では中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率の低下の度合いは大企業よりも大きく、2000年代以降の上昇局面では、平均して見れば中規模企業・小規模企業の上昇の度合いは大企業よりも小さいため、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高変動費比率の差は趨勢的に拡大している。
非製造業では、全産業と同様の傾向となっている。
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