第1部 平成26年度(2014年度)の中小企業・小規模事業者の動向

4 企業規模別に見た売上高固定費比率

第三に、企業規模別の売上高固定費比率について確認する(第1-3-5図)。全産業で見ると、中規模企業・小規模企業の売上高固定費比率は大企業よりも高いことが分かる。また、大企業の売上高固定費比率が1990年代後半以降低下しているのに対して、中規模企業・小規模企業では引き続き上昇しており、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高固定費比率の差は趨勢的に拡大している。

第1-3-5図 企業規模別に見た売上高固定費比率
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業種別に見ると、製造業では、中規模企業・小規模企業の売上高固定費比率は大企業よりも高く、2000年代以降、大企業、中規模企業・小規模企業ともに売上高固定費比率は低下傾向にあるが、大企業と中規模企業・小規模企業の売上高固定費比率の差は趨勢的に拡大している。

非製造業では、全産業と同様の傾向となっている。

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