トップページ経営サポート中小企業活性化協議会(収益力改善・再生支援・再チャレンジ支援)02 石川県の企業を徹底支援!

02 石川県の企業を徹底支援!
経営者だけで抱え込まず、早めの相談で業績回復へ


左から富田啓文統括責任者補佐、庄田均統括責任者、土本俊雄社長

石川県
エーディーエンジニアリング有限会社様

中小企業の活性化や事業継続を支援するため、国では「中小企業の駆け込み寺」とも言える中小企業活性化協議会を全国に設置しています。石川県では事業を受託する県産業創出支援機構(金沢市鞍月)が機構内にオフィスを設け、幅広い相談に応じています。
実際に中小企業活性化協議会を利用した経験のあるエーディーエンジニアリング有限会社(志賀町里本江)の土本俊雄社長が、石川県中小企業活性化協議会の統括責任者である庄田均さん、同統括責任者補佐の富田啓文さん(税理士・中小企業診断士)と対談し、より早い段階で協議会に相談する重要性について語り合いました。

01 相談のきっかけは市況の変化に伴う受注の急減


樹脂パーツを製造する射出成形機

土本:弊社では精密射出成形品の製造・販売を手がけています。もともとの創業は2002年ですが、私が6年前に 工場、生産設備の譲渡を受けて独立し、今に至っています。立ち上げ当初は順調でしたが、携帯電話用のコネクターに生産が片寄っていたことが災いしました。市況の変化に伴って受注が急減し、資金繰りも悪化、メーンバンクからの勧めで相談に訪れました。

庄田:土本社長が初めてご相談に来られたのは、19年7月でした。

富田:スピンアウト(分離独立)から3年目でしたね。私がその後、会社におじゃまし、工場を見学させていただきました。若い社員さんも多く勤務されており、「能登の元気企業」になる資質は十分と確信しました。

土本:経営資源の取捨選択など生き残りのための助言を数多くいただいたほか、経営計画策定のサポートもして いただき、おかげさまで立ち直ることができました。

庄田:金融機関と事業者とでは、力関係としてはどうしても金融機関側が強くなりがちです。私どもは中立の立場ではありますが、事業者の代弁者となって金融機関と協議を重ねています。

02 解決策と実行後


中小企業活性化協議会の利用の利点を語る土本社長

富田:スタートアップしてまだ間もないことから、投資が先行する、諸払いが先行する時期でした。金融機関に返済を猶予してもらって時間をつくり、無駄な経費を抑えながら事業を軌道に乗せていった格好です。エーディーエンジニアリングさんは、技術もしっかりしている、売り先もしっかりしている、土本社長をはじめとする経営陣のものづくりに対する情熱も素晴らしかった。改善に向けた私どもの拙い助言も真摯に受け止め、実行に移してくれました。

土本:偏りのない立場からいろんな選択肢を示してくれましたね。

富田:具体的な支援の流れとしては、まず金融機関会議を開いてエーディーエンジニアリングさんの財務内容を開示し、返済猶予の協力を求めた一方、経営陣の皆さんと3カ月ほどかけて今後数年間の売上計画、設備計画、経費削減計画、利益計画、そして返済計画などを網羅した経営改善計画を一緒につくり、金融機関に提示して同意をいただきました。

その後3年間にわたる計画実行のフォローを予定していましたが、エーディーエンジニアリングさんは1年半ほどでV字回復され、私どもは予定よりも早く関与から卒業となりました。

03 相談実績と支援体制


事業者からの相談を受ける石川県中小企業活性化協議会スタッフ(写真左からスタッフ2名、相談者1名)

土本:振り返ると、中小企業活性化協議会に関わっていただいていた1年半は、自社を見つめ直す、いい期間になりましたね。受注拡大に向けた時間をつくれたことも、業績回復の大きな助けとなりました。ところで、中小企業活性化協議会の石川県での支援実績はどのくらいあるのですか?

庄田:前身の石川県中小企業再生支援協議会の時代を含め、03年から22年末までに窓口に寄せられた相談件数は1200件を超え、計画策定完了件数は590件に達しています。業種別では小売、建設、宿泊、繊維工業、卸売、飲食店からの相談が多く寄せられています。「中小企業の駆け込み寺」として、現在は統括責任者の私を含め総勢10名のスタッフがご相談に対応しています。

富田:私のような税理士・中小企業診断士のほか、金融機関で十分に経験を積んだ再生の専門家がそろい、中小企業経営者の皆様から寄せられる幅広い相談に対応できるようになっています。

庄田:あらゆる相談にワンストップで対応いたしますので、中小企業経営者の皆様はお気軽にお越しください。

土本:中小企業活性化協議会はいろんな情報やネットワークを持っておられますから、本当に困る前段階で相談されても有益な助言をいただけるはずです。

紹介事例のソリューション

プレ再生支援・再生支援

収益性のある事業はあるものの、財務上の問題がある中小企業を対象に、
事業面・財務面での改善を図る再生支援を実施します。

お問い合わせ先

中小企業活性化協議会

企業の本社・事業所・営業所等のある都道府県の「中小企業活性化協議会」までお問い合わせください。

中小企業活性化全国本部

中小企業庁事業環境部金融課

電話:03-3501-1511(内線5271)

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