
「貸倒損失・貸倒引当金」は、どのように取り扱いますか?

貸倒損失とは、金銭債権の回収不能による損失をいいます。貸倒引当金とは、決算日における金銭債権の貸倒れの見積額を引当て計上したものです。それぞれの会計処理及び表示は、次のように取り扱います。
1. 貸倒損失

●表示のポイント

2. 貸倒引当金


●会計処理のポイント
取立不能見込額は、債権者の財政状態及び経営成績に応じて次のように区分し算定します。
区分 | 定義 | 算定方法 |
一般債権 | 経営状態に重大な問題が生じていない債務者に対する債権 | 債権全体又は同種・同類の債権ごとに、債権の状況に応じて求めた過去の貸倒実績率等の合理的な基準により算定する(貸倒実績率法)。 |
貸倒懸念債権 | 経営破綻の状態には至っていないが、債務の弁済に重大な問題が生じているか又は生じる可能性の高い債務者に対する債権 | 原則として、債権金額から担保の処分見込額及び保証による回収見込額を減額し、その残額について債務者の財政状態及び経営成績を考慮して算定する。 |
破産更生債権等 | 経営破綻又は実質的に経営破綻に陥っている債務者に対する債権 | 債権金額から担保の処分見込額及び保証による回収見込額を減額し、その残額を取立不能額とする。 |
●表示のポイント
