トップページ 商業サポート 商業活性化 平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦 鴨島町商店街連合協同組合

平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦

事業の経緯

賑わい創出につながる第4の施設の整備に着手

 昭和40~50年代、鴨島町商店街を含む鴨島駅前は様々な店舗が建ち並び多くの買い物客で賑わっていたが、昭和60年代以降は地域の人口減少と郊外型大型店舗などの進出により来街者が減少。商店街の店舗数も減少し続け、一時は営業店舗数より空き店舗数のほうが多いという事態にまで陥った。
 このような状況を踏まえ、商店街は平成23年から空き店舗を活用した賑わい創出事業に着手。鴨島町出身の喜劇俳優「曾我廼家 五九郎(そがのや ごくろう)」の名を借りて、常設のフリーマーケットである「ごくろうマーケット」、骨董品の展示・販売を行う「五九郎おもしろ館」、大判焼き販売店「甘味処ごくろうさん」を次々オープン。来街者の商店街滞在時間の延びにつながった。平成27年度はこれらに次ぐ第4の矢として、地域住民への調査で判明したニーズ「高齢者が集える施設」「子どもが遊べるスペース」に応えるコミュニティスペース「五九郎わくわくサロン」の整備に着手した。

事業の展開と成果

老若男女が利用したいスペースに

 「五九郎わくわくサロン」は鴨島駅前中央通りの空き店舗を改装し、平成27年10月にオープンを果たした。下校後の児童や地域の高齢者などが自由に出入りできる空間としており、宿題や読書をする子どもたちの姿や、それを見守ったりアドバイスをしたりする高齢者の姿が見られる。希望があればレンタルスペースとしての貸し出しも行っており、カラオケ設備があることから特に高齢者に多く利用されている。通常の貸出時間は月曜から土曜の午前10時から午後6時までだが、希望があれば日曜や夜間でも対応することとしており、夜間に開催されたギター教室は年配の受講者が多く好評を博した。
 10月17日に開催したオープニングイベントでは、Jリーグに加盟している徳島ヴォルティスのコーチ2名を招聘したサッカー教室をはじめ、餅つきや鴨島小学校の金管クラブの児童によるミニコンサートなどを実施。老若男女が大勢集い、4つ目の「五九郎」施設のPRを成功させた。

今後の事業展開

PDCAサイクルによる検討で自立運営の実現へ

 商店街は「五九郎わくわくサロン」の自立運営を早期に確実なものとするため、事業着手時から毎月運営委員会を開催し、PDCAサイクルによる検討を始めている。委員は商店街理事5名のほか、吉野川市、商工会議所、青年会議所、かもじま駅前まちづくり会議から各1名、商店街活性化の有識者を1名の計10名で、利用頻度を上げるためのPR戦略などを議論し今後の運営方針を検討している。



(お問い合わせ先)

中小企業庁経営支援部商業課
電話:03-3501-1929(直通)