トップページ 商業サポート 商業活性化 平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦 横川商店街振興組合

平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦

事業の経緯

「横川シネマ」「横川創苑」設置によりアート商店街へ

 横川商店街があるJR横川駅の乗降客数は、中国地方の5県の駅の中で第4位。その立地の良さから近年はファミリー向けマンションが多く建設され周辺人口は増加傾向にあるが、大型商業施設の乱立などで商店街への来街者数は減少。また、古くから居住する住民と新たに移り住んできた住民とが交流する機会や場がなく、街全体の活気が薄らぎ始めていた。この状況を打開するため、商店街はニーズ調査で判明した「文化・スポーツ等の発表や地域住民の交流促進、地域活動を行う場」として平成26年にアート系映画館「横川シネマ」を地域活動・交流拠点として改修した。ステージの拡張などを行ったことで映画だけでなくスポーツイベントやライブなどにも使用できるようになり、映画ファンやクリエイターをはじめ老若男女が集う場となった。また、レンタルアートギャラリー「横川創苑」もオープンさせ、アーティストを支援する商店街としての発展を遂げてきた。平成27年度はこの「横川シネマ」「横川創苑」を活用したイベント「横川シネマ劇場」を開催し、地域の賑わい創出を行うとともに、両施設の機能を広く周知しさらなる利用促進を図った。

事業の展開と成果

映画上映やアートの展示会など多彩なイベントを実施

 「横川シネマ劇場」は平成27年10月17日から31日の約半月にわたって開催。期間中は商店街店舗のガラスウィンドウや街路灯を装飾し、「横川シネマ」では市内の団体の自主制作映画などを上映したほか、地元アーティストや子ども神楽団のステージイベントを実施。「横川創苑」ではハロウィンにちなみゾンビをモチーフにした写真やイラスト展、提灯にゾンビなどの絵を描くワークショップを開催。クライマックスの30日・31日には「横川ゾンビナイト」として画面に映った人が画面内でゾンビに変身するコンテンツやプロジェクションマッピングの投影を実施。横川駅前にはゾンビ風の仮装やフェイスペイントを楽しめる「ゾンビ感染所」を設置した。一時は2時間待ちになるほどの人気で、商店街では仮装をしたダンサーや子どもたちがダンスを楽しむ姿などが見られた。

今後の事業展開

今後のイベント継続にも意欲

 参加型の仕掛けが功を奏し、最終2日間だけでも1万7,000人を超える来街者で大いに賑わった。期間終了後の各店舗へのアンケートではイベントの継続希望が80%、継続する場合は積極的に参加・関与したいと回答した割合も73%に上った。今後も様々なイベントの開催で「横川シネマ」や「横川創苑」、各店舗のPRを行い、普段の売上向上に結びつけていく方針だ。



(お問い合わせ先)

中小企業庁経営支援部商業課
電話:03-3501-1929(直通)