トップページ 商業サポート 商業活性化 平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦 逗子銀座商店街協同組合

平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦

事業の経緯

機能集約型コミュニティ拠点の建設へ

 JR逗子駅前に位置する逗子銀座商店街は、逗子海岸への通り道となっているため、夏季は来街者が非常に多く賑わうが、季節が変わると来街者が激減する。
 このギャップを補うため、商店街では春と秋に歩行者天国にしたアーケード内で地元学生たちが吹奏楽や和太鼓の演奏を行うイベントを開催するなどして逗子エリアの活性化に取り組んできた。
 平成27年度は、市所有の建物内にあった組合事務所について、耐震上の問題から立ち退きを求められたことをきっかけに、新たな組合事務所、地域ニーズに対応したレンタルスペース、飲食店などを備えた機能集約型コミュニティ施設の建設を行うこととした。

事業の展開と成果

地域住民が様々な用途で活用できる施設に

 駐車場として使用してきた組合所有の土地を活用し、3階建ての施設を新たに建設。
 地域住民への調査において、「室内で活動する団体・サークルが活動するための会場確保」がニーズとして多く挙げられており、特に市内には公共施設の使用料程度で利用できる会場が不足していることが判明したため、建設した施設の2階を地域住民が広く活用できるレンタルスペースとした。楽器演奏やコーラス、ダンスなどの活動にも利用できるよう防音・防振工事を施している。
 市内団体の総会、懇親会、各種会合の開催などに利用されているほか、毎週火曜日には「ブリッジ(トランプ)を学ぶ会」の会場として定例的に使用されているなど、平成28年3月28日の開設以降、利用者数は徐々に増加している。
 また、施設の1階には住民のニーズに合致した地元海産物を活用するカレーレストランを、3階には貸し会議室及び組合事務所を設置。
 トイレは一般来街者にも開放しており、施設壁面に設置した電子掲示板では商店街情報のほか、防災・治安情報やレンタルスペースを利用しているサークルのメンバー募集情報なども発信している。

今後の事業展開

施設の利用者を商店街に呼び込むために

 新たなコミュニティ拠点ができたことで、商店街内の歩行者通行量は増加傾向。今後は宣伝PRに力を入れるとともに、住民が様々な活動の場として利用しやすい施設になるよう運営改善を図り、さらなる利用促進に努めていく。
 また、施設の利用者に商店街のクーポン券を発行することで、商店街内の消費喚起につなげていけるような取組を実施予定だ。



(お問い合わせ先)

中小企業庁経営支援部商業課
電話:03-3501-1929(直通)