平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦
事業の経緯
東北屈指の商業エリアがさらなる集客を目指す
一番町一番街商店街、おおまち商店街、サンモール一番町商店街は、城下町時代からのメインストリートである中央通りと一番町通りの交差部にある。
老舗店舗やブランドショップ、大型商業施設などを含み計200店舗以上が集積しており、東北屈指の商業エリアとして地元客のみならず広域からの来街者で常に賑わっている。
平成27年12月には近接地域に地下鉄東西線青葉通一番町駅が開業し、同エリアの利用者はさらに増加する見込み。一番町一番街商店街、おおまち商店街、サンモール一番町商店街の3者は、新たな顧客を取り込むべく、3商店街の回遊性向上と活性化を目指して事業をスタートさせた。
事業の展開と成果
3商店街の結節点を広場として整備し、回遊性が向上
3商店街が連携することで、結節点を広場として整備。各商店街間の回遊性や一体感を向上させるだけでなく、カラーLEDの演出照明を設置することで快適性も向上させた。
平成27年12月1日に行われた完成披露のオープニングセレモニーでは、整備した広場でテープカットやゴスペルコンサートを開催。
約200人が来場し、地元テレビ局や新聞社からも取材を受けた。
その後も、仙台七夕、3商店街合同の三社まつり、東日本大震災を追悼する3.11希望プロジェクト、東北楽天ゴールデンイーグルス新入団選手のお披露目など、この広場を活用した3商店街共同イベントを次々に開催している。
この広場の愛称を公募したところ、500通を超える応募があり、審査の結果「一番町スクウェア」に決定した。
今後の事業展開
3商店街による共同事業でエリア全体の価値を高める
3つの商店街が隣接する町内会(大四会)などと協力して本事業に取り組んだきっかけは、ある組合員が日常の会話の中で発した「こんな広場があったらいいね」の一言だった。
この些細な一言が事業実現へとスムーズにつながったのは、以前から3商店街合同で祭りを開催するなど、商店街間の協力体制がすでにできていたことが大きい。
さらに、複合的な視点の獲得や分担コストの軽減など、運営面でもメリットがあった。
新駅開業で人の流れが変わりつつある仙台の中心商業エリア。3商店街としてのブランド力、求心力を高めるべく、今後も様々なイベントを共同で実施し、さらなる集客力の向上を目指す。



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