トップページ 商業サポート 商業活性化 平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦 糸魚川駅前銀座商店街振興組合

平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦

事業の経緯

「糸魚川再発見」をテーマにした地域活性化に挑戦

 糸魚川駅前銀座商店街は市の中心として発展してきたが、昭和63年に北陸自動車道糸魚川インターチェンジが開通するとロードサイドに大型スーパーなどが増加し、徐々に賑わいが失われていった。
 中心市街地の再生を目指し、商店街は平成23年度から理事に若手を登用。平成25年度には地域商店街活性化法の認定を受け、「駅前商店街で糸魚川再発見~食・海・地形を活かした商店街活性化」をテーマに、糸魚川の特産品や地域資源を活用した活性化に取り組んできた。商店街の歩道全体を市場に見立て地域の生産者などが販売ブースを出店する「駅前市場」と、地域の識者や専門家が糸魚川の地域資源を再発見するための講座や体験教室を開催する「駅前講座」は、毎月1回同時に開催しており、買い物と講座が相互に作用することで回遊性の向上や滞在時間の増加に効果が出てきていた。
 平成27年度は、地域に根付きつつあるこれらのイベントに新たな取組を組み合わせさらなる活性化を推し進めていくこととした。

事業の展開と成果

バラエティに富んだ内容で賑わいを強化

 6月の「駅前市場」は商店街周辺地域だけでなく市内の様々な特産品や伝統食を知ってもらおうと、小滝地区にスポットを当て、「小滝まつり」として開催。小滝地区特産の“なめこ”などが好評だった。また、11月は「秋の収穫祭」とし、糸魚川産コシヒカリの振る舞い、販売では糸魚川産コシヒカリを用いた米焼酎「地王」が特に人気を呼んだ。「駅前講座」は、子どもから高齢者まで幅広い人が楽しめるよう、「ブラック焼きそば開発ヒストリー講座」「木材加工体験教室」などのバラエティに富んだ内容を用意。各講座平均18人程度が受講し、受講者からは「自分が住む糸魚川について知る貴重な機会だった」「引き続き開催してほしい」などの声が多数上がり、評判は上々だ。
 また、冬の糸魚川あんこう祭りでは各店舗期間限定であんこうを使ったメニューを提供するなど、様々な形で糸魚川の魅力を発信している。

今後の事業展開

イベントだけでなく、個店の魅力向上も必要

 商店街は、「駅前市場」「駅前講座」を継続させる一方で、個店の魅力向上が必要だと考えている。
 平成27年度は、糸魚川信用組合まちづくり推進室から講師を招き、市の買い回り率などのデータから商店街が担う役割などを分析し商品力向上やスキルアップに向けた研修を実施。今後も試行錯誤をしながら継続的に活性化の取組を実施していく。



(お問い合わせ先)

中小企業庁経営支援部商業課
電話:03-3501-1929(直通)