平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦

事業の経緯
「純情ブランド」を活用し地域交流の場をつくる
高円寺銀座商店街は、ねじめ正一氏の小説『高円寺純情商店街』(第101回直木賞受賞)の舞台として有名で、その名の通り「高円寺純情商店街」という通称で親しまれている。他地域からの客も含め、1日約2万人が来街する。
商店街はLED街路灯の設置や地域資源の「阿波おどり」を伝える教室の開催など、ハード・ソフト両面の取組を行ってきた。平成25年度には山形県飯豊町の米生産者や商店街近くの小学校・女子美術大学と連携し、商店街ブランドとして「純情米」「純米酒」を開発。商店街の店舗で販売するなど「純情ブランド」は地域内外に定着しつつあるが、地域住民への調査では高円寺銀座商店街らしい取組への要望が多かったことから、平成27年度もこの商店街ブランドのPRをさらに推進することを決定。また地域コミュニティの場を求める声が多かったことも踏まえ、「高円寺純情コミュニティカフェ&ショップIIDE」として情報発信機能と地域交流機能の両方を兼ね備えた施設の整備を行った。
事業の展開と成果
山形県飯豊町との連携で「ここにしかない」施設が完成
整備した施設は4階建ての建物で、1階のカフェスペースでは「純情米」や「純米酒」を活用したメニューを提供し、「純情ブランド」のさらなる定着を図るとともにこれらの商品を取り扱っている既存店舗への波及効果を狙う。また、ショップスペース(1階)では「純情ブランド」のほか、これらの原料である「はえぬき米」を生産している飯豊町の物産品などを販売。オープンに当たっては飯豊町からも10人が応援に駆けつけた。
コミュニティスペースの2階は地域の情報や地元学校の作品などを展示する情報発信の場としても使用されており、杜氏や外国人シェフを講師として招いた「食」に関するワークショップも好評で平均10人が参加し年8回開催されている。3階と4階はワークショップの参加者や飯豊町の生産者が直接販売を行う際に宿泊できるフロアとして整備。宿泊場所が近くにあることで生産者による直接販売のコストが低くなり、飯豊町の生産者らとの連携もさらに強まった。
今後の事業展開
ナショナルチェーンも巻き込んだ取組を目指す
PRが奏功し「純情ブランド」を取り扱う店舗は増加。歩行者通行量・売上高も向上した。今後は商店街内のナショナルチェーンにも「純情ブランド」を置いてもらうなど個人商店もナショナルチェーンも一体となってブランド力のさらなる向上に取り組んでいく予定だ。
また、平成28年度は宿泊フロアを外国人観光客にも利用してもらえるよう外国語対応のフロントなどを新たに設け、顧客層の拡大につなげていく。
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(お問い合わせ先) 中小企業庁経営支援部商業課電話:03-3501-1929(直通) |