「地域にかがやく わがまち商店街表彰2024」視察・意見交換会 実施概要
- 受賞者の取組を広く共有し、全国の他の商店街への横展開を図ること等を目的に、受賞商店街への視察・意見交換会を実施しております(随時開催:開催日時などの情報は、こちらをご確認ください)。
- 視察・意見交換会においては、受賞した取組について受賞者からプレゼンテーションを行うとともに、受賞商店街の視察、参加者間での意見交換を行いました。受賞者がどのような点に注目し、実際にどのように取組を進めていったのか、また、参加者の日頃の悩みなどについて、専門家を交えて議論を行いました。受賞者、参加者(商店街関係者、自治体、学生など)、専門家、中小企業庁など、様々な立場の方が、それぞれの観点から意見があり、参加者から好評を得ました。参加者間のネットワーク作りにもなりました。
- 受賞商店街の取組内容の詳細は、今後、事例集を作成し、公表予定です。
- 吹田市旭通商店街協同組合(大阪府吹田市)
- ⼀般社団法人やかげまるごと商店街振興会(岡山県矢掛町)
- 宇宿商店街振興組合(鹿児島県鹿児島市)
- 株式会社ベース、諫早市中心市街地商店街協同組合連合会(長崎県諫早市)
- 福知山フロント株式会社、福知山駅正面通商店街振興組合(京都府福知山市)
- 七日町商店街振興組合(山形県山形市)
- クローバー通り商店会(静岡県浜松市)
- ⼀般社団法人からまち、協同組合唐戸商店会(山口県下関市)
- 安芸本町商店街振興組合(高知県安芸市)
- 松山市商店街連盟(愛媛県松山市)
吹田市旭通商店街協同組合(大阪府吹田市)
開催日:2024年10月4日(金)
参加人数:33名
吹田市旭通商店街協同組合は、子育て世代や若者を商店街に呼び込む仕掛け作りに取り組む商店街です。
商店街視察においては、商店街が空き店舗を改装して設置した乳幼児を連れたお客様が利用可能な「ランチカフェ雑貨店 tocotoco」などを見学。tocotocoを通じて、若者や子育て世代を中心に商店街に関わる方が増え、活性化に繋がっていることを伺うことができました。
また、意見交換会においては、商店街に関わる人をどのように増やすか/協力してもらうか、どのように組織改革を行ってきたか、商店街の「活性化」とは何かなどについて、活発な議論が行われました。
⼀般社団法人やかげまるごと商店街振興会(岡山県矢掛町)
開催日:2024年10月21日(月)
参加人数:15名
⼀般社団法人やかげまるごと商店街振興会は、歴史的なまちなみを活かした 「地域まるごと道の駅」 を推進する商店街です。
商店街視察においては、商店街の入り口として機能する「道の駅山陽道やかげ宿」や地域資源「旧矢掛本陣石井家住宅」、新規出店の飲食店等を見学。商店街全体で物販や飲食等のおもてなしを行い、地域全体のまちづくりに繋がっている様子を伺うことができました。
また、意見交換会においては、商店街内/関係者のまちづくりへの意識をどう底上げしたか、地域住民の理解をどのように得たか、取組をどのように継続させてきたかなどについて、活発な議論が行われました。
宇宿商店街振興組合(鹿児島県鹿児島市)
開催日:2024年11月5日(火)
参加人数: 17名
宇宿商店街振興組合は、「鹿児島市住みたい街No.1」を目指し、商店街が主導してまちづくりを推進する商店街です。
商店街視察においては、住民の休憩の場、コミュニケーションの場となっている「まちの駅 宇宿」や来街者の安全・安心を支える街路灯や防犯カメラ、商店街が誘致し地域交通を支える「JR宇宿駅」等を見学。商店街が生活環境の向上に取り組む様子を伺うことができました。
また、意見交換会においては、商店街内の合意をどのように形成したか、関係者をどのように巻き込んできたか、取組の継続にあたりPDCAサイクルをどのように回したかなどについて、活発な議論が行われました。
株式会社ベース、諫早市中心市街地商店街協同組合連合会(長崎県諫早市)
開催日:2024年11月17日(日)
参加人数:24名
株式会社ベース、諫早市中心市街地商店街協同組合連合会は、諫早の魅力を発信するイベント等の実施による地域活性化を推進する商店街です。
商店街視察においては、当日開催されていた、地元産品や雑貨などの販売やキッチンカーなどがアーケード内に出店する「GOO GOO MARCHE」、地元食材やオーガニック製品などを揃える産直市場「TETOTE」等を見学。イベントを通じて商店街の活性化に取り組む様子を伺うことができました。
また、意見交換会においては、地域に何が必要かを見極めた活性化策を行うことの重要性、地方商店街が地域に何を提供できるか、住民をどのようにサービス提供側に巻き込むかなどについて、活発な議論が行われました。
福知山フロント株式会社、福知山駅正面通商店街振興組合(京都府福知山市)
開催日:2024年11月20日(水)
参加人数:27名
福知山フロント株式会社、福知山駅正面通商店街振興組合では、世代交代した若手主導のテナントミックス及びイベントなどを実施しています。
商店街視察では、元パチンコ店を複合商業施設に改修したビル、店舗をリノベーションした宿泊施設、移住者が開店した菓子店等を見学し、テナントミックスにより魅力的な個店が集まっている様子を伺うことができました。
また、意見交換会においては、ベテランから若手への世代交代のポイント、組織体制、行政との連携などについて、活発な議論が行われました。
七日町商店街振興組合(山形県山形市)
開催日:2024年11月27日(水)
参加人数:20名
七日町商店街振興組合、山形まちづくり株式会社は、地域資源を活かしながら、商店街と行政が協働したまちづくりに取り組む商店街です。
商店街視察においては、町のシンボルである「水の町屋七日町御殿堰」や商店街が運営する駐車場で、地域住民の交流の場となっている「N-GATE」等を見学。来やすくて過ごしやすい、まちづくりの様子を伺うことができました。
また、意見交換会においては、行政との関係性をどうやって構築しているのか、継続性や経済的自立を維持しつつ、世代交代を進められる商店街組織の仕組みはどのようなものかなどについて、活発な議論が行われました。
クローバー通り商店会(静岡県浜松市)
開催日:2025年1月18日(土)
参加人数:30名
クローバー通り商店会は、新規出店希望者と商店街の空き店舗オーナーとの効果的なマッチングに取り組む商店街です。
商店街視察においては、新規出店希望者向けの開業サポートや勉強会開催をワンストップで行う「天竜トライアルオフィス」や、リノベーションされた店舗、実際に新規出店された店舗等を見学。商店会とトライアルオフィスが連携して空き店舗オーナーとの入居条件調整などを親身に行うなど、温かみある商店街の中にリノベされた新しい個店が増えた様子を伺うことができました。
また、意見交換会においては、SNSや口コミで輪を広げる新規出店希望者への関心の持たせ方や希望者へのサポートの仕方、入店における空き店舗オーナーとの調整、地元住民とのつながりの構築、今後のビジョン策定に向けた行政側との連携などについて、活発な議論が行われました。
⼀般社団法人からまち、協同組合唐戸商店会(山口県下関市)
開催日:2025年1月28日(火)
参加人数:42名
一般社団法人からまちは、地域課題の解決に向けて近隣の5つの商店街組織を統合して設立されたまちづくり組織です。唐戸商店会は、地域で一体となった創業支援(出店サポート)等に取り組み、行政等と連携しながら、ハード面も含めた総合的なまちづくりを計画し、中長期的なまちづくりを目指す商店街です。
商店街視察においては、創業意欲のある方は無料で3ヶ月間の出店が可能で、POSシステム無償貸与等のサポートも受けられる、からまちが商店街内に設置したコンテナショップや、民間企業が運営する、出退店が容易で若手も多く出店する「唐戸はれて横丁」等を訪問しました。
また、意見交換会においては、組織統合の際の合意形成のポイントや、まちづくり組織の5ヶ年計画作成にあたっての行政との連携、さらに先の20年、30年先のまちづくりをどのように考えていくかなど、活発な議論が行われました。
安芸本町商店街振興組合(高知県安芸市)
開催日:2025年2月12日(水)
参加人数:25名
安芸本町商店街振興組合は、地域で活躍する異業種・異分野・異世代の多様な関係者が連携し、商店街という場を活用した中心市街地振興の取組を行う商店街です。
商店街視察においては、農福商連携事業である軽トラマルシェが実施されている就労継続支援事業所「こうち絆ファーム」や商店街内外の関係者が交流・情報交換を行うコミュニティの場である「たまり場」の会場等を訪問しました。
また、意見交換会においては、中心商店街等振興計画・アクションプランの具体的な取組のポイントや、商店街・周辺事業者だけでなく、関係機関、移住者、高校生など多様な人が取組に参画するためのコミュニティ形成方法などについて、活発な議論が行われました。
松山市商店街連盟(愛媛県松山市)
開催日:2025年2月13日(木)
参加人数:28名
松山市商店街連盟は、地域の文化的魅力や歴史的資源を活かし、デジタルツールも活用しながら地域全体の活性化を図っています。
商店街視察においては、松山市商店街連盟の事務局を務める「まちづくり松山」の事務所やその1階に所在し商店街のお客さんが休憩所やトイレ・キッズスペースなどを無料で利用できる「きらりん」、また、6面マルチスクリーンを活用して来街者に見どころ等の情報発信を行う愛媛県・松山市の観光インフォメーションセンター「だんだんinfo」等を訪問しました。
また、意見交換会においては、商店街連盟に加盟する商店街組織や商店主、行政、商工会議所、まちづくり会社等が連携するための仕掛け作り、道後温泉で三津浜で人気のパンを販売するといった異なる商店街の商店主がコラボした共同販売促進事業等、商店街の垣根を越えた共同事業を行う際のポイント、観光客や若者向けに実施しているスタンプラリー事業におけるデジタルツールの活用方法などについて、活発な議論が行われました。
<お問い合わせ先>
わがまち商店街表彰事務局(株式会社船井総合研究所(本事業の受託者))
メールアドレス:exl-wagamachi2024@meti.go.jp
電話番号:0120‐807‐981(担当:谷本)