第4章 小規模事業者の企業間連携及び事業承継による労働生産性の向上
本章では、小規模事業者の企業間連携及び事業承継による労働生産性の向上について分析していく。一者当たりの経営資源に乏しい小規模事業者にとって企業間連携は、業務効率化及び付加価値向上の有効な手段である。また、事業承継は小規模事業者が経営を転換させる機会と考えられる。この事業承継を契機として労働生産性向上に取り組む小規模事業者についても分析していく。
第1節 小規模事業者の企業間連携の現状
はじめに、小規模事業者における企業間連携の取組の現状を見ていく。
1 企業間連携の実施状況と取組内容
〔1〕企業間連携の実施状況
小規模事業者における企業間連携の実施状況を見ていく(第2-4-1図)。小規模事業者のうち19.3%の事業者が企業間連携を「実施したことがある」と回答している。また、8.8%の事業者が「実施したことはないが、今後予定がある」としている。

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〔2〕企業間連携の取組内容
第2-4-2図は、企業間連携を実施したことがある事業者の取組内容を見たものである。実施した企業間連携の取組内容としては、比較的取り組みやすい「勉強会・研究会」「交流会・ネットワーキング」とする割合が高い。

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