第1部 平成29年度(2017年度)の小規模事業者の動向

7 まとめ

2017年度の小規模事業者の業況は総じてみれば改善傾向にあること、経常利益は緩やかな回復基調にあること、資金繰りはリーマン・ショック前の水準を超えて改善しているなど、経済の好循環が小規模事業者にも行きわたり始めている様子がうかがえる。

他方で、中小企業に比べて売上高が伸び悩んでいること、良好な収益環境に比して設備投資が減退していること、交易条件が悪化していることなど、経済の好循環を幅広く浸透させていくに当たっての課題も見られる。今後、小規模事業者が更なる発展を遂げるためにはこれらの課題に向き合い、克服する努力が必須となろう。

前の項目に戻る 次の項目に進む