第3節 人手不足の下での中小企業の対応
1 中小企業において不足している人材
どのような人材が不足しているかによって人手不足への対応方法は異なると考えられる。本節では、中小企業が求める人材として、以下に挙げるように、高い専門性や技能等を有し、事業活動の中枢を担う「中核人材」と、そうした中核人材の指揮を受けて、事業の運営に不可欠たる労働力を提供する「労働人材」の二つに区分し、それぞれの人材が不足する中で中小企業がどのような対応を行っているのかを分析していく(第2-1-21図)。

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第2-1-22図は、労働人材・中核人材それぞれの不足感を、業種別に示したものである。これを見ると、運輸業の81.9%、建設業の71.4%を始めとして、各業種において労働人材不足を強く感じていることが見て取れる。他方で、中核人材においても、「その他」を除く各業種において、おおむね半数以上の企業が不足感を感じていることが分かる。

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