5 輸出の動向
第四に、輸出について見ていく。
第1-1-8〔1〕図は、財務省の「貿易統計」を用いて、輸出数量の動きを、2010年を100として表した輸出数量指数(内閣府による季節調整値)の推移である。これにより輸出の状況を見ると、2014年半ばまでは横ばいで推移していたが、足下ではこのところ持ち直しの動きがみられる。
第1部 平成26年度(2014年度)の中小企業・小規模事業者の動向
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5 輸出の動向
第四に、輸出について見ていく。
第1-1-8〔1〕図は、財務省の「貿易統計」を用いて、輸出数量の動きを、2010年を100として表した輸出数量指数(内閣府による季節調整値)の推移である。これにより輸出の状況を見ると、2014年半ばまでは横ばいで推移していたが、足下ではこのところ持ち直しの動きがみられる。
次に、輸出数量の増減率に対する地域別の寄与度を見ていく(第1-1-8〔2〕図)。2013年1-3月期、4-6月期にはアジア、アメリカ向け輸出が伸び、2期連続で増加となった。同年7-9月期にはアジアにおける景気の弱さを背景に輸出が伸び悩み、以降、横ばいで推移した。ただし、2014年後半においては、アジア向けの輸出等が増加し、全体としても2期連続で前期比増となっている。
同様に、品目別の寄与度を見ると、2013年1-3月期、4-6月期には輸出環境の改善もあり、電気機器、化学製品等を中心に増加したが、以降、横ばいで推移した。ただし、2014年後半においては、電気機器、化学製品等を中心に増加している(第1-1-8〔3〕図)。
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