付注3-2-1 BCPの策定が業績に及ぼす影響について
第3部第2章で行ったBCPの策定が業績に及ぼす影響の分析方法について補足する。分析では、以下の回帰モデルを推計した。
yifuture=α+βGEJEi+γBCPi+δGEJEi・BCPi+θyyi+θdamagedamagei+μBCPi・damagei+εi
ここで、
yifuture :被災後の売上高(2012年又は2016年)
yi :被災年2011年の売上高
GEJEi :被災ダミー
BCPi :BCP策定ダミー
damagei :被害額
である。被害額の階層ごとにBCPの策定の有無が売上高にどう影響しているかを分析するため、damageiとBCPiの交差項を含めたモデルを推計した。
推計結果は付図1のとおりである。

2 被害額2~被害額10は、以下のとおり被害額を示すダミー変数である。
被害額2:被害額なし、被害額3:同1円~50万円未満、被害額4:同50万円~100万円未満、
被害額5:同100万円~500万円未満、被害額6:同500万円~1,000万円未満、被害額7:同1,000万円~3,000万円未満、
被害額8:同3,000万円~5,000万円未満、被害額9:同5,000万円~1億円未満、被害額10:同1億円超