付注3-1-1 市区町村別に見た、労働生産性と人口密度の関係
中小企業の労働生産性と、立地する地域の人口密度の関係性について分析を行った。
<利用データ>
〔1〕総務省・経済産業省「平成28年経済センサス‐活動調査」
〔2〕総務省「平成27年国勢調査」
〔3〕総務省「統計でみる市区町村のすがた2016」
<算出方法>
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〔1〕を利用し、各市区町村の労働生産性を算出。
(各市区町村の労働生産性=各市区町村に立地する事業所の付加価値額の合計/各市区町村に立地する事業所の従業員数の合計) -
〔2〕、〔3〕を利用し、各市区町村の可住地面積1km
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当たりの人口密度を算出
(各市区町村の人口密度=各市区町村の可住地面積/各市区町村の人口 - 以上で算出した市区町村別の労働生産性と人口密度の関係を、それぞれ企業規模別(大企業・中小企業)、業種別(製造業・非製造業)に分け、回帰分析を行った。
<結果>
◆重相関R(相関係数)
中小企業(非製造業) =0.278 (付図1)
中小企業(製造業) =0.213 (付図2)
大企業 (非製造業) =0.069 (付図3)
大企業 (製造業) =0.003 (付図4)
- 大企業と中小企業の労働生産性と人口密度の関係を見ると、中小企業の労働生産性は、大企業の労働生産性と比較し、人口密度との相関関係は強い。
- 中小企業の労働生産性と人口密度の関係を見ると、非製造業の労働生産性は、製造業の労働生産性と比較し、人口密度との相関関係は強い。



