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がんばる商店街77選

にぎわいあふれる商店街アイデア商店街まちづくりと一体となった商業活動

熊本県熊本市 ストリート・アートプレックス熊本実行委員会

まちを舞台にストリートパフォーマンスを展開
郊外型大型SCには真似できない独自の都市文化を根付かせることを目指し、ストリートパフォーマンスによる魅力づくり。

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ストリート・アートプレックス熊本
実行委員会(熊本市内6商店街)

上通商栄会、下通繁栄会、新市街商店街振興組合、熊本市中央繁栄会連合会、シャワー通り商店会、安政町商興会

所在地
熊本市
会員数
6商店会1349商店
商店街の類型
広域型商店街

事業実施の背景

平成13年から平成15年にかけて、大型店の倒産や撤退が相次ぎ、熊本市の商業界は、大きな転換期を迎えた。

その一方で、平成14年に、熊本市中心市街地には2つの再開発ビルが誕生し、熊本市現代美術館も新たな熊本市中心市街地の顔としてオープンした。

このような状況の中、「熊本市の中心市街地のために、商店街の通りを活用して何かできないか?」と商店街の青年部を中心に企画されたのがストリート・アート・プレックスで、熊本市現代美術館のオープンを記念して、熊本TMO(熊本商工会議所)の事業で取り上げたのが始まりだった。

街角に、いつも音楽やアート・パフォーマンスがある状態。それを都市の文化として根付かせていきたいというコンセプトは、商店街組織の枠を超えた、青年部の人たちとその同世代の仲間たちによって作られた。

事業の概要

Great Composer Memorial

お祭のような一過性のイベントではない「継続的な仕組みづくり」に重点を置いて、年間になるべく数多くアートパフォーマンスを開催することを目指している。クラシックから前衛的な表現者まで、幅広いアーティストに活躍の場を提供し、運営している。

(1)ストリート・アート・プレックス

ストリート・アート・プレックスの集大成としてのイベント。音楽・舞踏・絵画・書家等による多様なパフォーマンスを中心市街地で一体的に展開。毎年10月に開催しており、平成17年は10月15日に開催。

(2)ストリート・アート・プレックス JAZZ OPEN

熊本市内外のジャズ演奏家による夏のストリートライブ。平成17年は、8月6日に開催。

(3)ストリート・アート・プレックス 大道芸

大道芸人によるストリートパフォーマンス。毎年3月に開催。

(4)ストリート・アート・プレックス KIDS ON THE CORNER

子供たちによるストリートパフォーマンス。平成18年3月より開始。

(5)ON THE CORNERシリーズ

中心市街地のオープンスペースでのジャズ・ボサノバなどのコンサート。月1回程度(不定期)のペースで開催。

(6)Great Composer Memorialシリーズ

バッハ、ショパン、ベートーベンなどのクラシック作曲家やボブ・マーリー、ジョン・レノンなどミュージシャンの命日にあわせて、熊本在住のアーティストによるコンサートを行っている。

事業の効果

(1)商店街組織の枠を超えた連携体制

これまで横のつながりに乏しかった商店街同士で連携が深まり、意志の疎通が図られるようになり、また、行政・商工会議所も事業運営の役割を担うことで、官民一体となった連携体制が確立された。

(2)市民から支持される声(反響)

商店街の通りや公共スペース等オープンパブリックな場所で開催することで、市民が日常の中で芸術に触れる機会を演出している。また、市民への出演公募や子どもたちが出演するイベントも展開しており、回を重ねるごとに市民からの支持が増えている。

事業の課題

(1)自主財源の確保

熊本市の補助期間には限度があるため、事業の継続には、「運営財源の確保」が最大の課題となる。今後は、自主興行の実施などにより、収入の確保を検討する必要がある。

(2)広報活動の強化

認知度を高めるための有効な広報活動の展開が必要。今後は、特に、九州新幹線の全線開通を見据え、県外へも積極的な広報を行う必要がある。