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がんばる商店街77選

にぎわいあふれる商店街アイデア商店街まちづくりと一体となった商業活動

大分県臼杵市 中央通り商店街

いにしえの刻が薫る街に生まれ変わった商店街
歴史のある街並みを残した景観形成とチャレンジショップによる活力ある商店街とまちづくり。

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中央通り商店街

所在地
臼杵市
会員数
49商店
商店街の類型
地域型商店街

事業実施の背景

寺院や武家屋敷が立ち並ぶ二王座歴史の道

臼杵石仏で有名な大分県臼杵市は、中世の時代に城下町が形成され、南蛮文化に彩られた国際都市として発展した。現在も武家屋敷や町屋、寺院などが立ち並んでおり、江戸~昭和初期の雰囲気を色濃く残している。県都大分市に隣接しながらも、これまで造船業を軸に醸造業、商業などが栄え、県南の中心都市としての役割を担ってきた。人口約4万4千人の都市である。

臼杵市中央通り商店街は、市の中心市街地の中心部に位置し、直線約320メートル、組合員数46店舗の近隣型商店街である。周辺には稲葉家下屋敷、野上弥生子文学記念館、二王座の町並み等歴史・文化等の資源があり、商業と観光の中心地となっている。

事業の概要

リニューアル前とリニューアル後・いにしえを感じさせるチャレンジショップ

(1)アーケード撤去及び街並み整備

平成5年、商店街では、完成後20年が経過している老朽化したアーケードのドーム化を総会決議していたが、一転して街並み景観に合わせた店舗改装とするためにアーケードの撤去を決めた。

商店街の再生として臼杵らしい街並みとの調和を図ることで、個々の店の外装改修を平成12年から平成15年度までに18店舗が着手。平成16年度も5店舗が実施。また、平成14年10月にアーケードを撤去した。

商店街が取り組む、地域商業魅力アップ総合支援事業(商店の改装、アーケード撤去)商業基盤施設整備事業(街路灯、モニュメントの設置)、と平行して中心市街地活性化の観点から、街並み環境整備事業(電線類の地中化、石畳の敷設)等のハード面の整備に取り組んだ。具体的には、統一的な外観を整備した。

また、中心市街地としての機能を高めるため、商店街地域周辺に臼杵ケーブルネットワークセンター、臼杵ふれあい情報センター、市民・観光客の交流の場「サーラ・デ・うすき」等の施設を平成13年度から14年度にかけて整備した。

平成15年4月アーケードの撤去及び街路灯、モニュメント、石畳等の整備が完成したことにより、商店街リニューアル完成式典を開催。新生商店街としてのスタートと顧客からの愛着を高めるため、商店街の愛称を募集した。約1,000通の応募があった中、「八町大路」に決定した。「八町大路」とは、商店街周辺に八つの町があるが、その中の中核として都大路のように多くの人が行きかう大路であって欲しいという命名者の願いが込められている。

(2)チャレンジショップ

リニューアル事業による商店街のイメージアップとともに、空き店舗の解消やテナントミックス等商店街の機能向上を目指し、商店街に不足する業種・業態店をチャレンジショップ事業により募集した。

リニューアル事業でまちの調和が図られたことにより、以前と比べて観光客等の来街者が増加したこともあり、応募者は独立開業を目指す意欲ある者の他、臼杵の情報発信やまちのコミュニティの場として出店を希望する地元企業の応募があった。募集8店舗に対して11件の応募があり、特産物や土産品を取り扱う「まちや八町」や臼杵の風景画の展示販売とコミュニケーションスペースを提供する「アトリエ鑰屋(かぎや)」等、7店舗の出店を決定した。

事業の課題

周辺の整備等と調和を取りながら、観光型と近隣型商店街としての融合を図る中での街づくりとしての整備が進んでいるが、観光人口を増やす事に重点を目指すのではなく、対象は地域のお客さまから支持される再生であり消費人口の増加を重点に取り組んでいる。

商店街青年部の連携はよく取れているので、青年部を中心に、地域のお客さまを対象に人が集まり、にぎわいを創るために、今年の4月から毎月第1土曜日に幟(のぼり)市を実施しているが、まだまだ課題は多く商店街に少しでも人通りを多くするために、さらに行動する必要がある。