事業実施の背景
TMO構想において、中心市街地活性化の重要拠点として位置づけられ、弥生町の地元銀行跡地に建設された、市民交流機能と地域商業機能を持った複合施設である。平成10年度の中心市街地活性化基本計画において「中心市街地活性化の起爆剤としての拠点形成事業」として位置づけられたのち、鳥取市による「弥生にぎわい拠点整備構想」の策定や市民政策コメント等、その設計、運営方針について、幾度の検討が試みられた。
15年度に鳥取本通商店街を事業主体として、TMOがそれを支援する体制で計画を推進することで、本格的に事業がスタートし、施設の竣工に至る。
事業の概要
「パレットとっとり施設概要」
- (1)所 在 地
- 鳥取市弥生町323番地
- (2)建物
- 鉄骨造鋼板葺陸屋根2階建
- (3)延床面積
- 2,526平方メートル
- (4)機能
- 商業テナント12店 849平方メートル
- 駐車場13台
- 市民交流ホール388平方メートル
- (5)業種構成
- 食品スーパー・JA直売所・ベーカリー・焼肉・韓国料理・あげもち・回転すし・美容院・リラクゼーション・ネイルケア・まつ毛ケア・占い
- (6)イベント種類
- 文化講座・展示即売会・文化展示・音楽会・研修・調理実習
事業の効果
(1)最寄品店舗や地場産品の店を誘致することで中心市街地への来街動機、頻度、利便性が高まりつつある。
- ・年間利用者数
- 予定利用者34万人に対し20%アップで推移
- ・年間売上高
- 年間見込売上3億6千万円に対し9%アップで推移
(2)広域交流拠点としての賑わいを生み出す市民交流ホールは、市民企画イベントの実施、市民団体活動拠点としての「にぎわい回復」の契機となる。
- ・年間ホール稼動件数
- 550件(平均1日1.5件の利用件数)
(3)パレットとっとり付近の8地点での通行量が平日・休日とも増加。
- ・平日平均通行量で前年比8%増
- ・日曜平均通行量で前年比5%増
事業の課題
(1)特徴のある販売促進イベントで、テナントと商店街とさらなる連携強化を図り、継続的集客に寄与する。
(2)商店街空き店舗対策により、商店街の魅力増進を図り、中心市街地のコア商店街としての役割を担う。
(3)集客とにぎわいを生み出す回遊連鎖の要として、他の中心市街地交流拠点とのシナジー効果をより高める。