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がんばる商店街77選

にぎわいあふれる商店街アイデア商店街まちづくりと一体となった商業活動

新潟県村上市 村上市中央商店街

今あるものを生かす〜街の魅力を再発見〜
城下町・村上に残る昔ながらの町屋を生かしたまちづくりを実践。「人形さま巡り」「屏風まつり」等のイベントで誘客を図り、まちを活性化。

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「むらかみ町屋再生プロジェクト」事業により再生した第1号店舗

村上市中央商店街

所在地
村上市小町
会員数
40店
商店街の類型
地域型商店街

事業実施の背景

村上市中央商店街は、新潟県の北部に位置する村上市において、3つの町内で構成される全長、約600メートルの商店街である。

かつては中心商店街として繁栄したが、昭和40年代にJR村上駅前に大型店が開店し、人の流れが大きく変化した。近年は、国道沿いの大型店やパワーセンターなどに客足を奪われ全国各地の状況と同様である。

そのような中、平成10年から12年にかけて若手後継者が中心となり市内の全商店会を挙げて大掛かりなイベント(村上市大商業まつり)を行い街の魅力を再発見するきっかけになった。

また、城下町村上の資産である町屋を生かしたまちづくりを目指す商店街メンバーが、別組織「村上町屋商人会(まちやあきんどかい)」を設立し、城下町村上町屋の人形さま巡りと屏風まつりを始めたことで、市民主体による町屋を生かしたまちづくりが始まった。

事業の概要

人形さま巡り

(1)町屋の人形さま巡り(平成12年〜)

3月1日から4月3日まで、商店街を中心とした町人町の各家々70軒に展示、見学無料で公開している。

(2)屏風(びょうぶ)まつり(平成13年〜)

9月10日から30日まで、人形さま巡り同様に約60軒の参加店に屏風をはじめ昔の道具などを展示、無料見学できる。

(3)チーム黒塀プロジェクト(平成14年〜)

市民が1枚千円で板を買いブロック塀を板塀に変えた。建設費の不足分は塗装など市民のボランティアでまかない景観を修復した。

宵の竹灯篭まつりの会場にもなっている。

(4)宵の竹灯篭(とうろう)まつり(平成14年〜)

10月中旬に黒塀の小路に幻想的な雰囲気をかもし出す。これに合わせてピアノ、フルート、三味線、雅楽などの音楽会も行われ、抹茶も振舞われる。

(5)地蔵様の日(7月23日)

市内の保育園・幼稚園児の地蔵様のぬり絵の展示。民謡流し、よさこいなどのイベントで、伝統行事の地蔵様巡りを盛り上げている。

(6)小町フェスタ

音楽を通じて街づくりと地域のコミュニケーションを図る活動。

フリーマーケットなども同時に開催。

情報交換と井戸端会議ができる「こまち広場」も開設。(小町商店会とこ・まちづくり委員会が管理運営)

(7)むらかみ町屋再生プロジェクト(平成16年〜)

人形さま巡り等による来街者の増加により、市民の間で当市の資産である町屋の重要性に対する認識が高まり、街並み再生に向けた市民自らの力による再生プロジェクトが始まる。

具体的には、年間1千万、10年間で1億円の基金を創設し全国から出資を募り、アルミサッシ等で近代化されてしまった町屋の外観を昔ながらの格子や板戸に再生するための制度を創設した。

また、外観の修景に際しても、「村上大工 匠の会」を組織し、伝統的技術の継承・復活も目指している。

事業の効果

3月の人形さま巡りと9月の屏風まつりには、県内外からも多くの観光客が見学に訪れる。商店街から4キロ程の所に瀬波温泉があり宿泊客の増加にも貢献している。また市内の観光施設への入れ込み客もイベント開催により増加傾向にある。

町屋再生プロジェクトもこれまでに4軒を再生している。

個店の売り上げ増はもとより、市全体への大きな経済効果を生んでいる。

事業の課題・反省点

現在、商店街としては、イベントに協力しバックアップを行っているに過ぎないが、商店街の各店がイベントに参加して各店の活性化にも役立っている。

商店街では、今後は、更に連携を深め協力体制を強化していきたいと考えている。

人形や屏風の魅力もさることながら「心温まるふれあい(人情)」がこれらの催しの成功のカギを握っていると思われる。日常の商店会活動にもこれらの経験を活かすとともに各店が自信を持って販売できる逸品の開発が課題である。